やるか、やらないか。やる!バネ指手術体験記
50代後半のワタクシ。歳をとるとともに、体にもいろんな変化が。
膝が痛くなったり、首が回らなくなったり。トシだなあ〜
中でも厄介なのがバネ指。
朝起きると指がこわばって、動かしにくい。指がカクっと曲がってズキっと痛む。そのうち、水道の水が手のひらにあたるだけでも痛みを感じるように。
ステロイド注射を打てば、翌日には嘘のように治ってしまうんですけどね。
そのまま完治してしまう人も多いみたいだけど、ワタクシの場合発病した3年ほど前から、数ヶ月おきにいろんな指にバネ指が再発して、毎回注射。これがとっても痛い。
その上、ステロイド注射は打ち続けると、指の腱の周りにステロイドが蓄積して腱がもろくなり、切れてしまうこともあるらしい。そうなると、指が動かなくなってしまう。
完治するには、腱鞘を切開する10分ほどの手術が有効。
左手薬指が3回目の再発
いつもの整形外科でお医者さんは「手術した方がいいね」と。
注意事項としては、
- 手術した日と翌日は左手をなるべく使わず、安静にする必要あり。
- 仕事は3日目から可能(ワタクシの仕事はPCを使う事務職です)。
- しかし、10日間は左手を濡らすことができない。
手術するか、しないか。
う〜ん。片手でどうやって顔を洗うんだろう。家事はできるの?手術自体もなんとなくコワイし。
ああ、面倒くさい!
片手でも、なんでもできるよ
友人に話したら、意外な言葉が返ってきました。
彼女の親族の方は、生まれつき片腕がないんだそう。趣味は料理で、世界各国の料理をつくってみんなに振舞ってくれるらしい。
「片手しか使えなくても、なんでもできるよ。一緒にいると、相手に腕がないなんて、こっちも忘れてるし。荷物持つ時に思い出すぐらいかなあ」
「治る手術なんだから。受けたらいいじゃない」
確かに。そうだよな。
自分で自分の可能性を狭めていたなあ。工夫すればできること、たくさん、ある!
友人の言葉に背中を押されて、手術を決断。
どうせ、痛〜いステロイド注射を打つんなら、手術の麻酔注射を打って、完治を目指そう!
バネ指手術体験記
やってみて、唯一できなかったことは、洗髪のみ。濡らしちゃだめ、という縛りがあったので。あとは工夫と慣れで、なんでもできました。ゴム手袋は必須アイテムです!
経過はこんな感じ。
- 午前中仕事して、火曜日の午後に手術。麻酔の注射を左手に2本打ってから、手術が終わるまで12分。4日分の痛み止め処方。自分で運転して車で帰宅。その後、左手を動かさず安静に。包帯した手にゴム手袋を付けて洗顔。入浴は控えました。
- 水曜日も引き続き安静に。仕事はお休み。通院して経過観察と消毒。ゴム手袋をつけて、洗い物など必要なことはできました。入浴も再開。シャンプーは近所の美容院で。
- 木曜日。仕事に復帰。ちょっとまだ指に痛みを感じるけど、加減すればパソコンの入力も問題なし。
- 金・土・日・月・火曜日。仕事も家事も問題なし。一日おきに通院して消毒。水を扱う時、ゴム手袋便利!
- 手術から8日目の水曜日、抜糸。一日おいた金曜日から、水に濡らしてもOKに。通院も終了。
手術から半年たって
傷あともほとんど目立たなくなりました。
手術後は指の動きが鈍かったり、曲げ伸ばしすると痛みがありました。
お風呂に入ったときにじっくり関節を曲げたり伸ばしたり、病院で教わったリハビリを続けたところ手術から半年過ぎた頃ほぼ完治を実感。
時間はかかったけど痛みはなくなり、バネ指発症前と同じように左手が使えるようになりました。
発症してから3年ほど経ってからの手術だったので、完治まではそれなりに時間がかかりましたが、地道にリハビリ続けてよかった。
やるか、やらないか
モヤモヤ悩むことってありますよね。
そんな時、普段の自分からちょっと離れて、違う視点で考えてみると「自分にもできるかも。できる!」ってなることもある。
改めてそんなことを知った、バネ指手術体験記でした。