袋栽培のサツマイモが立ち枯れ病に。苗を抜いて原因徹底究明!

6月初旬、40ℓの袋に苗を2本植え、ベランダで袋栽培を始めたサツマイモ。7月に入って葉が黄色く枯れてきた。さっそく追肥をしたけど、まったく効果なし。それどころかどんどん枯れた葉が広がって、全体が痩せ細ってしまいました。

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順調に成長すれば今ごろは、茂った葉に覆い尽くされて袋が見えないぐらいなのに、今年のサツマイモは葉がスカスカ。これは異常事態!!

ベランダで生育するサツマイモ
順調な生育だと、こんな感じ。葉で覆われて袋が見えない

あきらめて苗を抜き、袋の中を調査。栽培日誌も読み返して原因を追求。その結果、立ち枯れ病(たちがれびょう)では、との結論に。

サツマイモの立枯病。症状は?

立ち枯れ病は、もともと土の中にいる細菌(放線菌の一種・カビ菌)によって発生する土壌障害です。

  • 発病苗はいちじるしく生育不良となり、ツルが伸びない
  • 根やクキが褐色に変色して腐敗する
  • 下葉から葉が黄色や赤紫色になって枯れる
  • イモは、奇形化したり黒いかさぶた状の病斑ができる

立枯病の原因は?なぜ発病するの?

もともと土壌に含まれているという細菌。なぜ発病する場合としない場合があるのでしょうか。

  • 高温・乾燥や土壌のpH (酸性・アルカリ性の強弱)によって発病が促進される
  • 同じ土壌で連作すると地力が落ちて発病確率が高まる

振り返ると2022年、関東の梅雨明けは早く、6月下旬。その後、最高気温33度前後の日が連続9日。7月も中旬以降、猛暑日が10日近くも続きました。明らかに高温・乾燥の環境。

加えて、今回苗を植え付ける時、ワタクシ、2年前の古い土を3割ほど使っていたんです。サツマイモは連作に強い作物という思い込みがありましたが、間違ってた。来年は古い土を使わないようにしなければ。

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立ち枯れ病の菌は、放っておくと風や雨などで胞子が飛び、他の植物に感染するらしい。切り落とした苗は即、ゴミ袋に。土は太陽の熱で消毒できるそうなので、別のプランターに空けて真夏の高熱に数日さらしてから、ゴミに出しました。

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サツマイモの症状を観察してみると

まず、葉っぱ。新しい葉でも、すでに黄化が始まっています。

次にクキ。ツルとクキの間に、蜘蛛の巣状のものが。クキがカビて、腐り始めている感じ。

立ち枯れ病のサツマイモのクキ

次に根っこ。苗を抜いたあと引っ張ったら、思いのほかゴソッと簡単に脱落して、抜けてしまいました。

2本の苗のうち、1本だけ小さいイモが3つ、ついていました。イモにはまだ、目立った腐敗はなかった。

今年はサツマイモの収穫はナシ。。。

あ〜あ。残念な結果になってしまった。サツマイモを処分したベランダは、ガランとして寂しい。一気に秋が来たみたい。まだ暑いけど。。

落ち込んでばかりもいられない!

まあ、こんな年もあるさ、と気持ちを切り替えました。ちょうどお盆を過ぎるころで、ミニニンジンの種まき適期。さっそく種をまいたら、、

ちゃんと芽が出ましたよ!よかった〜

来年はまた、ベランダでイモ堀りを

毎年いろんなことが起こるベランダでの野菜栽培。来年はまた、ベランダでイモ掘りできますように。

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