11月のフォトギャラリー公開!今月のテーマは「花の美しさを知らなかった」

フォトギャラリーでは、毎月テーマを決めて撮影した写真を3枚公開しています。

テーマは私が通う写真学校の宿題として出されたもの。授業は月に一度。生徒は1ヶ月かけてテーマに沿った3枚の写真を撮影します。

何かを伝えられる写真。今しかない一瞬を切り取った写真。見てくれた人がポジティブな気持ちになれる写真。そんな写真を撮影したい。

写真学校の様子とともに、撮り下ろし写真をご紹介します!

いよいよ上級クラスがスタート!

10月からスタートした写真学校の上級クラス。とは言えカリキュラム自体が初心者向けなので、3年間(初級クラス、中級クラス、上級クラス)でやっと「伝わる写真」の基礎を習得する感じです。

初級クラスで15名いたクラスメートが、3年たって3名に激減。本当はもっと人数が多ければ、お互いの写真についていろんなディスカッションができるんでしょうけど、こればっかりは仕方ない。上級クラスが開講されただけでも感謝です。

上級クラスには、最後に「卒業制作」があるんですよね。それがなんと、10枚の組写真。毎回の宿題はそのためのトレーニングです。

何度も見たくなる写真にはコンセプトがある

先生は「写真の賞味期限はどんどん短くなっている」と言います。

毎日たくさんの人が写真を撮影し、SNSに次々とアップ。チラッと見て、一瞬で忘れ去られてしまう写真がほとんど。

「何度も見たくなる写真、見た人に思いが伝わる写真を目指してほしい。そんな写真には必ず作り手のコンセプトがあります。写真のタイトルは、一番小さなコンセプトです」

今月の宿題は3枚の組写真とステートメント。テーマは各自で決める

「組写真は、複数枚の写真でひとつのテーマを表現するもの。写真集や写真展にはテーマがある。それと同じ」と先生。

「ステートメントは写真に添える文章のこと。どうしてこの写真を撮ったのか、この写真で伝えたいことは何か、作り手から語りかける文章です。タイトルと同じぐらい、ステートメントも大事」

タイトル:花の美しさを知らなかった

今月の宿題。まずは、3枚の写真をご覧ください。そのあと、ステートメントが続きます。

ステートメント:花の美しさを知らなかった

若い頃は、花には興味がなかった。

花束をもらっても特に嬉しくはなかったし、返って面倒だな、と思っていた。

花が美しいと知ったのは、もう若くなくなった頃。

自分の力だけではどうにもできないことがある、と知った時。

花は季節が来れば必ずそこに現れて、人間も動物も虫も、水や光りも、ただ受け入れてくれる。

世界がどれだけ変わっても花は毎年同じように咲いて、来年も会おう、という約束を守ってくれる。

花の美しさを知って本当によかった。

年を取り、ひとりになっても花はただ静かにそこにいて、やさしいまなざしを向けてくれる。

先生の講評は、、、

「この写真は映画のワンシーンみたいですね」「主役はおじさん?それとも花?」

この写真、もともとは2枚目のおじさんの写真がすごく好きで思いついたもの。主役はおじさんでした。

「それなら、ちょっとこのセレクトだと見る人への伝わり方が弱いね。もし、”日常のふとした瞬間に美しさがある、その場所に居合わせた人たちを撮影したい”、というなら、残りの2枚は別のシーンの写真にしたらよかったね。別の場所、別の花とかね」

そ、そうですね。。

でも中々そんなシーンには巡り会えないんですよね〜

卒業制作の10枚組写真、どうなるんだろう?来年のいまごろには完成してるのかな?

テーマもコンセプトも、まだなにも浮かばないけど、今回の授業で、ちょっと受け取るものがありました。ヒントをもらいました。

来月の展開は!?

お楽しみに!

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