生田緑地でウォーキングとミュージアム巡り。1日じゃ回り切れない!

神奈川県川崎市多摩区に広がる広大な生田緑地。
生田緑地の公式ウェブサイトを見てもその広さを実感するのは難しかった。
実際行ってみると、生田緑地はウォーキングできるエリアとそうではないエリアに分かれていることが判明。
でもウォーキングできるエリアだけだって、1日では歩き尽くせないほど広大。
縦横無尽に張り巡らされたルートはアップダウンもあって、まるで登山道のよう。展望台からは東京や埼玉、富士山まで360°の景観が広がり、まさに山頂から眺めるような絶景。
点在するミュージアム(日本民家園・プラネタリウム・岡本太郎美術館・藤子・F・不二雄ミュージアム)や併設のカフェを巡れば、アートや歴史を楽しみながら、コーヒータイムもできる。
一日中楽しめるウォーキングのテーマパーク、生田緑地で9.5キロ歩いてきました!

記事執筆 & 写真撮影 青山田あかり
神奈川県 横浜市在住。写真ブログ「坂や丘のある町 walk along」に、気楽な記事を毎週投稿しています。
生田緑地のプロフィール
なんと、戦前に決定された都市計画に沿って自然が守られてきた歴史ある緑地なんですね。東京ドーム38個分という広さも圧倒的。
| 都市計画決定年 | 1941年 |
| 面積 | 都市計画が決定した面積:179.3ha (内約117.4 haが市民併用) |
| 駐車場 | 生田緑地東口駐車場 (140台) 生田緑地西口駐車場 (52台) |
| 最寄駅 | 小田急線・向ヶ丘遊園駅 南口徒歩約13分 小田急線/JR南武線・登戸駅 生田緑地口徒歩約25分 |
| 入場料 | 無料 (ミュージアムは有料) |
生田緑地マップ
広すぎる生田緑地をコンパクトに理解してみる
普通に歩いたり、立ち寄れるエリアは以下の2地区。
- 中央地区 (中央広場〜桝形山展望台〜ミュージアムなど)
- 初山地区 (ゴルフ場の東側の細長いエリア)
※中央地区から藤子・F・不二雄ミュージアムまで片道約1.6キロ
一般では立ち寄れないエリアはこちら。
- 生田緑地ばら苑 (再整備により当面閉園)
- 川崎国際生田緑地ゴルフ場
西口駐車場からウォーキングスタート
朝10時過ぎに到着。
西口駐車場では駐車券の受け取りはなく、車のナンバーを機械が読み取って出庫時に精算するシステム。平日の午前中、車は3〜4台と空いていたけど、休日は混み合うこともあるみたい。
駐車場にはトイレもあるし、「西口サテライト」という小さな案内所があって、職員の方が常駐しています。
駐車場を出てすぐ、生田緑地憲章の看板を発見。

自然豊かな生田緑地だけど、緑地内の生き物を取ったり、他の地域の生き物を持ち込むことは禁止です。
ホタルの里から桝形山展望台へ
まずは、緑地の北側ルートへ向かいます。

この日は最高気温35°だったけど、木陰の道は風が通り抜けて気持ちがいい。

ホタルの季節には、市民団体が主催する事前予約制の観察会が開催されています。

謎の巨石遺跡?
ホタルの里を抜けてさらに進むと、突然謎の巨石柱が出現。

これが、戸隠不動尊跡地。
1930年に創建され、1993年に焼失した戸隠不動尊の焼け残った柱が跡地として整備されている場所です。
蝉しぐれが鳴り響く静かな広場にそびえる石柱が、古代の遺跡のようでした。
桝形山広場へ到着
桝形山広場を席巻する、天守閣のような展望台。

それもそのはず、桝形山は鎌倉時代、源頼朝の侍大将だった稲毛三郎重成の城があったと言われている場所なんですね。
展望台から広場を見下ろすと、こ〜んな感じ。広くて空が抜けてて、風が通って、雄大!

展望台からは、360°の景観が広がります。
東京都心、スカイツリー、富士山、赤城山、筑波山などなど、全方位のランドマークが一望に。分かりやすい標識もあって、どこに何があるかすぐ分かる。

日本民家園を見学
桝形山広場から日本民家園へ。
ここは江戸時代頃の古民家を日本各地から移築したミュージアム。重要文化財を含む25棟の古民家を見学できます。

驚いたのは、古民家の中がひんやり、涼しいこと。もちろん、エアコンなんて効いてないですよ!
茅葺 (かやぶき) の屋根は長いひさしが日差しを遮って、厚い壁とともに室内に熱を吸収しないつくりになっている。
エアコンが普及する前、昔の人たちは四季を快適に過ごす家のつくりを工夫していたんでしょうね。
現代の猛暑でも、こんな古民家なら十分涼しく暮らせそう。

この日は、2棟の古民家でボランティアの方が囲炉裏に火を入れていました。
「こんにちわ、上がっていって」と声をかけてくれて、しばし囲炉裏端でお話をうかがうことに。

茅葺き屋根は、火を焚いて煙を起こすことで茅が煙成分にコーティングされ、腐敗や水に強くなるんだそう。逆に、火を焚かなければ10年ほどで腐ってしまうと言います。
昔は、火を焚いて調理したり、冬には暖を取ったり、夏には湿気を取ったり、日常の中に火があって、家の耐久性にも役立っていたんですね。
今は、ボランティアの方が2〜4のチームに分かれて順番に、ほぼ毎日火を焚いて古民家の保存に努めているとのこと。
自然と生活が循環する昔の暮らしが、ちょっと羨ましいなあ。
中央広場でランチタイム
民家園の奥門と呼ばれる出口から、中央広場はすぐそこ。

テーブル付きのベンチもあって、ここでお弁当タイム。お腹空いた〜

中央広場には、プラネタリウムが鑑賞できる「かわさき宙と緑の科学館」があります。
この時、時刻は13時40分。
プラネタリウムの次の回は15時ということで、間に合うように戻ってこようと思いつつ、中央広場を出発。
初山広場から南遊園へ
初めての生田緑地ですから、できれば全てのエリアを歩き尽くしたい!と、次に向かったのは初山地区。生田緑地の東側を、南に下る地域です。
案内標識通りに歩いていくと、いつしか道は住宅街に。

あれ、正しい道なのかな?、、とちょっと心配になったところで、生田緑地の看板を発見。

おし沼広場は、ルートの向かい側の高台にあったので、今回は立ち寄らず、初山広場へ向かいます。

初山広場、到着!

こじんまりした広場の周囲には、田んぼが。

石の上には、塩辛トンボ。

生田緑地最南端・南遊園へ
さあ、ここから「とんもり谷戸」を通って、生田緑地の最南端・南遊園を目指します。
谷戸とは、湧水や川の水で削られた谷のこと。つまりアップダウンのある谷道です。
とんもり谷戸には、急な階段ルートとゆるやかな階段ルートの両方が設置されていました。ワタクシのように膝が痛い人にはありがたい選択肢。

とは言え、階段は息が切れる〜

フェンス越しに、ゴルフ場が見えました。

南遊園に到着
お昼休憩した中央広場から南遊園までアップダウンのある谷戸の道を通って、片道2キロ以上。
頑張って歩きましたが、南遊園はごく普通の遊具がある子供用の公園でした。ちょっとガッカリ?

野鳥の森に向かったけれど
帰りも2キロの道を戻り、おし沼広場前の分かれ道を野鳥の森方面へ。
野鳥の森から東口へ抜ければ、生田緑地をほぼ一周したことになる。さあ、あと少し、と思ったら、、。
道が鬱蒼として暗くなってきた。

暗がりへ続く道を眺めていたら、「無理しないで、次回歩こう」という気持ちが湧いてきました。だいぶ疲れてきたしね。。
野鳥の森はあきらめて中央広場まで戻ることに。
生田緑地一周はできませんでした。やっぱり広いなあ!
1日では歩き尽くせない。
中央広場のカフェで休憩
中央広場に戻ったところで、時刻は15時15分。15時開始のプラネタリウムにも間に合いませんでした。
残念だけど、これも仕方ない。次回のお楽しみにしよう。
プラネタリウムがある「かわさき宙と緑の科学館」併設のカフェ・星めぐりで、クリームソーダの休憩。
冷たくて甘いソフトクリームとシュワシュワのソーダがしみる!

生田緑地で出会った花たち
森や湿地、谷戸を歩きながら、こんなかわいい花たちに出会いました。


秋の草花が咲き始める一方で、日陰にクッキリ、白いアジサイの花が咲いていたのはちょっと不思議。


帰り道、岡本太郎美術館へ寄り道
車を停めた西口駐車場へ戻る途中、岡本太郎美術館に立ち寄りました。
現代美術家・岡本太郎(1911~96年)は、川崎生まれ。のちに川崎市の名誉市民にも選ばれ、自身が所蔵する多くの作品を川崎市に寄付したと言います。
現在、美術館は施設老朽化に伴う大規模改修工事で常設・企画展示を休止中。
でも、工事に影響のない館内のスペースを活用して、無料のミニ企画「ちょこっとTARO」が開催されていました。

エントランスホールの吹き抜け。

太郎さんがデザインした椅子。ポップでユニーク。

他にも、陶器の作品や太陽の塔のミニチュアも展示されていました。ショップとカフェも営業中。無料でちょこっと太郎さんの作品に触れる、こんな機会もいいですね。
最後の難関を超えて、西口駐車場へ
さて美術館を出て西口駐車場へ向かおうとすると、、本日最後の急階段が出現。
なんと、210段あります。

途中で立ち休憩しながら、なんとか階段を上り切り、西口駐車場へ到着。
ここでゴール!
17000歩・9.5キロを歩きました。お疲れ様でした〜
ウォーキングしながらミュージアム巡り
朝10時から夕方16時まで生田緑地を歩き回り、自然に触れ歴史やアートに触れ、盛りだくさんの1日でした。まるでウォーキングのテーマパークや〜。
しかし、全部は回りきれなかった生田緑地。
いろんな施設やイベントがあるので、今回はここを中心に、次回はあそこへ、、と毎回違う目的で来園するのが良さそう。気持ちよくウォーキングしながら様々な体験ができるのは、生田緑地ならでは。
横浜市青葉区が地元のワタクシにとって、家からそれほど遠くない場所に、こんな広大な緑地があると知ったのも驚き。
今回はまだ序の口ですね。また近いうちに、再訪しなくちゃ。
生田緑地、待ってろよ〜














