横浜駅から徒歩10分!横浜市民防災センターでマンション防災を体験

横浜はマンションをはじめとする共同住宅に暮らす市民が約6割(全国平均は約4割)。だから横浜市民防災センターではマンション防災の情報が充実してる。

マンションベランダの「隔て板」の蹴破りかた、避難ハシゴの使い方、玄関ドアが歪んで閉まらなくなった時の対処法などなど、知ってるようで知らないマンション防災の基本を、横浜市民防災センターで学んできました!

神奈川県内の防災センターといえば、神奈川県総合防災センターが最大規模。模擬避難所から消防の歴史まで、ここでしか見られない展示や体験があります。しかし厚木市の端っこに位置し、最寄駅からバスもしくは徒歩30分という遠隔地。

横浜市民防災センターは横浜駅西口から徒歩10分。とっても行きやすい!

関連記事:地震の備えは、まず「地震体験」から!神奈川県総合防災センターで震度7を体験

横浜市民防災センターの基本情報

  • 開館時間:9時15分から17時00分まで
  • 休館日:毎週月曜日(祝日の場合開館、次の平日が休館)年末年始(12月29日から1月3日まで)
  • 入館料:無料
  • 体験ツアー:地震・火災体験および風水害体験ツアーは1名から参加可能。それ以外の体験メニューは事前予約の上、5名以上から。
  • 体験ツアーの予約:予約システムまたは電話(045-411-0119)
  • 駐車場:なし

最新の情報は、横浜市民防災センターのHPをチェック。

まずは体験ツアーに参加申し込み

今日は友人とふたりで訪問。予約もせず出かけて行き、運良く14時半の地震・火災体験ツアーに申し込みできましたが、日時によって申し込めるツアーが異なり、予約でいっぱいになることもあるよう。

せっかく行ったら体験ツアーに参加できないともったいない。ここは予約して行った方がいいと思います!

体験ツアーの時間までVRで事前勉強

体験ツアーの開始は毎時30分。私たちが申し込んだ14時半のツアーまで時間があったので、2階のVR体験コーナーでコンテンツを視聴。

VRコンテンツのメニューがこちら。私はマンション住人なので③「マンションでの実践的な対応」と④の「マンションでの在宅避難」を視聴。VRは上下左右に見回しても映像が途切れないので、臨場感があります。

体験コーナーで実際にやってみる

2階には他にも、いろいろな体験コーナーが。

こちらは119番通報体験コーナー

マンションのベランダに必ずある「隔て板(へだて板)」。蹴ったことある人少ないですよね。実際は、後ろ足で蹴るんだそう。

後ろ足で蹴った方が力が入る

こちらは実際のガスメーターを使って、地震で止まったガスを自分で復帰させるコーナー。

復帰ボタンを強く押すだけ!簡単なんですね

他にも企業とコラボしてマンションのキッチンやベランダを再現した「マンション防災考えるーム」があります。避難はしごの使い方や、家具の転倒防止、キッチンでの火災対策などを展示。マンション居住者にとっては身近な課題ですね。

地震・火災体験ツアー

約60分のツアー開始。ガイドの方といっしょに、地震・火災の防災対策について学びます。

災害シアターで横浜を舞台にした防災映画(約15分)を見たあと、阪神淡路大震災を再現した震度7を体験。

今日は起震車で体験

起震車は、実際の震度7よりちょっとパワーを落としているそう。本当の震度7はもっとすさまじいのかと思うと自宅のキッチンや寝室が目に浮かび、「整理整頓しないとモノに押しつぶされてしまうかも」と危機感が。

施設内の地震シミュレーションは故障中だそう。そっちの方がパワーあるのかな

消火器体験はちょっとゲーム感覚

センター内に戻って、消火器体験。日本中、消火器はどれも同じ構造だそう。つまり、

  1. 黄色いピンを抜く
  2. ホースを火元に向ける
  3. レバーを握って、消化!

横浜市民防災センターでは、正面のディスプレイに映った映像に向かって消火器を発射します。無事消化すると「消火成功!」の表示が。ちょっとゲームみたい。

体験したことがあれば、実践でも落ち着いて対応できる!?

他にも火災時の煙体験では、実際に煙を発生させて上にのぼっていく煙の流れを観察。「だから低い態勢をとって逃げることが大事」と、説明が分かりやすくて腑に落ちる。記憶に残りますね。

ツアーの終わりは減災トレーニングルームで習ったことを復習

一般的なリビング・ダイニングを再現した減災トレーニングルームに参加者数名で入室。

どんな災害が起こるのか?その時、これまで学んだ防災の知識を使って自分を守り家族を守るにはどうするかを体験します。

何が正解か、とにかく体験して実感するのが大事

体験を終えて外に出ると

横浜市民防災センターは、沢渡中央公園の広〜い広場の奥にあります。災害時には公園と一体化した「一時避難場所」になり、応急救援活動の拠点になるそう。

体験を終えて外に出ると、広場のあちこちで楽器を練習する人たちが。

広場を囲むように並ぶベンチに座ってサックスを練習する人や、学生風の若い男子がふたりでギターの練習をしていたり。楽器練習の名所なんですかね?なんだかこちらもリラックス気分に。

防災センター巡りはまだまだ続く

友人と一緒に、これまで神奈川県総合防災センター(厚木市)と、この横浜市民防災センターの2カ所を訪問した「防災センター巡り」。

同じ防災センターと言っても、展示や体験コーナー、ツアーの内容にはそれぞれ特長があって、同じじゃない!

横浜市民防災センターではマンション防災の知識が身について、マンション住民として勉強になりました。

タメになるし、無料だし、終わったあとは友人と夕食を楽しんでおしゃべりして。「防災センター巡り」は、ちょっとした休日の有意義な過ごし方かも。

次は、足を伸ばして東京の防災センター訪問を計画中。

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