プレッシャーに圧倒されて、リラックスできないとき。「今、なんでもできる自由時間があったら、何したい?」

環境がガラリと変わってしまうことってたまにあります。
会社生活だと、転職・転勤、部署異動、担当業務の変更。部下を持ったりして、自分の役割が変化したときなんかもそうですね。
気がつくと、今までのやり方ではうまくいかない。でも、新しいルールも、正解も分からない。
誰と誰が繋がっているのか、人間関係が分からない。専門用語、業界用語が満載で、相手の話が理解できない。質問もできない。それでも次々仕事がふってきて、残業が増えていく。
「なにが分からないのか、分からない」状態。
これが一番最悪。こんな時、どうやって乗り越えたらいいんだろう。
リラックスする方法を教えて
会社の友人とひさびさにリモートで雑談していると「最近、よく眠れないんだよね」と。
彼女は去年初めて課長さんになりました。「疲れているから寝つきはいいんだけど、深夜2時ぐらいに目が覚めて、そのあと眠れないの」
聞けば、部下は全員彼女より実務経験豊富で、年上の方もいるそう。新任課長に対する不満を色々ぶつけられて、精神的にまいっているらしい。
「休日に家事や趣味をやっても、仕事のことばかり考えて結局リラックスできない。どうしたらリラックスできるのか、誰か教えて」
頭痛や腰痛にも悩まされているらしい。結構やばいかも。
自分を変えないと、うまくいかない
プレッシャーを感じるときって、自分が変わらなければならないタイミングじゃないのかな、と思います。
毎日料理していた人が、食事をまるごと配食サービスに変えて、その時間で別のことをやる。そのぐらい根底から変えないと、新しい環境でものごとが進まない。
でも、自分のマインドを変えて、慣れ親しんだやり方を変えて、相手と信頼関係を築いていくには、ある程度の時間が必要。サナギが脱皮するには、冬を乗り越えないと。
場合によっては、「やっぱり自分には向いていない」と、方向転換することもある。
もし今、何でもできる自由時間があるとしたら
自分にもそんな時がありました。
家族や友人と離れて、見知らぬ土地にひとり(単身赴任というやつですね)。毎日残業しても終わらず、週末も出社。
深夜、タクシーを待ちながら実家に電話すると、家族が楽しそうに食事している雰囲気が伝わってくる(日本と時差があったんです)。
「私、ここでいったいなにしてるんだろうな、、」
こう思うようになってしまったら、終わってますよね。
私の場合は、「やっぱりこの仕事は自分には合わない。職場を異動したい」という結論になりました。でも、次の職場は見つからない。憂鬱な日々が続きます。
そんな時です。
愚痴を聞いてくれた友人が、「もし今、何でもできる自由時間があれば、なにがしたい?」と。
ふいに口から出たのは、「何でもできるなら、車の免許を取りたいな。時間ないから、無理だけど」
当時住んでいた地域は車社会。移動はマイカーが当たり前でしたが、免許を持っていなかった私はバス通勤でした(深夜はタクシー)。
「何かひとつでも、自分のやりたいことをやってみなよ」
今は無理だよ、と思ったんですが、次の瞬間には「そうか、やってみようか。」という気持ちになっていました。
リラックス=仕事のことを考えない時間
プレッシャーを感じて、先が見えなくて、八方塞がりで、自分が情けなくて。そんな時、「もし、今自分に何でもできる自由時間があるとしたら」と考えてみると、発想の転換になります。封建時代じゃないんだし、自分は自由なんだ、って思い出せます。
そして、なんとかやりくりをつけて、それをやってみる。
私は、その後半年かけて免許を取り、中古の車を買いました。赴任地で車通勤する夢がかなってすぐ、次の職場が決まって帰任。初めてのマイカーは数ヶ月で、また売りに出すことに。
あっけない結末でしたが、自動車学校に通い、試験を受けて落ちて、またチャレンジして、と会社とはまったく違う世界に1時間でも身を置くことで、いつの間にか少し「リラックス(仕事のことを考えない)」してました。
マイカーで自宅近くを徐行していた時、偶然反対車線から来たタクシーとすれ違って、「免許取ったの!?大事なお客さんがひとり減っちゃったな」とドライバーさんが窓を開けて手を振ってくれたのは、良い思い出。
「リラックスする方法を教えて」と言っていた友人には、そんなことを伝えたい。
「今、何でもできる自由時間があったら何がしたい?」ぜひそれを、今やってみて。