ベランダ栽培に向いている野菜、向いてない野菜
マンションのベランダでいろんな野菜の栽培にチャレンジしてきました。
その結果、ベランダ特有の環境から、栽培に向いている野菜、向いてない野菜があるんじゃないかな〜と思います。
もちろん、ベランダの環境といってもひとりひとり千差万別。ひとつの例として、我が家のケースをご紹介します。
ポイントは4つ。
1. | 乾燥 |
2. | ローテーション |
3. | 虫と鳥 |
4. | コスパ |
その結果、ベランダ栽培に向いているおすすめの野菜は、ミニトマト、サツマイモ、オクラ、ピーマン、イチゴ、ミニニンジン、ニンニク、たまねぎ。
工夫と忍耐が必要かな、と思う野菜は、ナス、坊ちゃんカボチャなど湿度が必要な野菜、ソラマメ、スナップエンドウ、エダマメなど豆類、小松菜、ほうれん草、レタスなどの葉物野菜、きゅうりやゴーヤなどのツル性野菜、ブロッコリーやキャベツなどの一株野菜です。
では、ひとつづつ見ていきましょう!
ベランダは思った以上に乾いている!乾燥に強い野菜がおすすめ
畑のように雨露を吸収する土の湿り気があるかないかは大きな違い。ベランダは植物にとって乾燥している環境です。
ベランダ栽培は乾燥に強い植物の方がよく育ちます。おすすめは、
一方、ナスや坊ちゃんカボチャなど水分や湿気を好む植物は、ひんぱんな水やりなど手間がかかる割に、期待したほどの収量が上がらず、途中でうどん粉病(乾燥が発生条件のひとつ)にかかって処分、ということに。
季節ごとのローテーションでプランターを遊ばせない!
ベランダでの栽培は、季節ごとにうまく野菜を切り替えてローテーションするのがおすすめ。狭いスペースを有効活用したいし、プランターを遊ばせたくありません。神奈川県を基準にしたローテーションのおすすめは、
- 6月から10月までサツマイモ。10月から5月までイチゴ。
- 5月から9月までオクラ。10月から5月までニンニク、たまねぎ。
- 5月から8月までミニトマト。8月から1月までミニニンジン。
- ピーマンは5月から11月まで長〜く楽しめます。
スペースと日当たり確保のために、なるべくプランターを高く置くのも大事なポイント。棚や台を使って高くおけば、サツマイモのようにツルが広がる野菜も十分育てられます。そして、エアコンの室外機からはなるべく離す!
虫と鳥には要注意!なるべく寄ってこない植物を選ぼう
虫と鳥は野菜栽培の天敵。虫で一番よく被害にあうのはアブラムシ、ヨトウムシ、コガネムシあたりです。どれも春から夏に活動します。
予防や駆除のためには殺虫剤も有効。ミニトマトやオクラ、ピーマン、サツマイモなど春から夏に生育する野菜を植え付ける時、私は土に薬剤を混ぜています(オルトランDX粒剤)。
ソラマメ、スナップエンドウ、エダマメなどの豆類はアブラムシが発生しやすく、鳥にも狙われるので、我が家では栽培を断念しました。
一方、秋冬に生育する植物は虫の被害がほとんどないのでラクです。イチゴやニンニクは毎年育てていますが、虫の被害にあった経験はありません。ミニニンジンなど、春から冬まで育てられる野菜でも、寒さに向かう季節に育てた方が手がかからず、味や色も良いと思います。
ちなみに、何年か鳥(ヒヨドリ)との戦いが続いたあと、我が家の鳥対策はフェンスにヒモを張ることで解決しました。鳥はベランダに入ってくる前、必ずフェンスにとまって様子を見ます。いきなり入って来ないんですね。ヒモがあると自由にフェンスへ近寄れません。また、鳥の一番の恐怖は羽が傷つくこと。ヒモはその意味でも抑止力になるようです。
狭いベランダで育てる時は、コスパの良い野菜がモーチベーションアップになる!
家庭で野菜を育てていると、時々思うことありますよね。
「これだったら買ってきた方が断然安い。。」
ベランダで育てる野菜は、ブロッコリーやキャベツなどプランターに一株しか育てられない一点もの野菜よりは、ミニトマト、ピーマン、サツマイモなどなるべくひとつのプランターから複数の実がなる方が、やりがいがあるかなあと思います。
ニンニクは、スーパーで買ってきたうちの一粒が、うまく行けば数倍に増えるわけで、コスパもよし。たまねぎも、花用の横長で浅いプランターから7〜8個収穫できました。
一方、ほうれん草、小松菜、レタスなどの葉物野菜はプランターひとつで育てられる株数はあまり多くなく「買った方がいいかな」と思ってしまいますね。
また、きゅうりやゴーヤなどツル性植物は、ベランダ栽培にはちょっとハードルが高いような気がします。他の植物に影響しないようスペース確保が必要だし、ツルを這わせる支柱やネットも専用を用意しなければならず設置も手間。収穫が終わった後の片付けも大変。我が家はツル性植物はアサガオですら、敬遠してます。。
野菜の特長とベランダの環境を考えて、ベランダ栽培を成功させよう!
何年かの試行錯誤の結果、自分にとっての「ベランダ栽培に向いている野菜、向いていない野菜」がわかってきました。ベランダの日当たりや風通しでも変わりますから、それぞれのベランダに「向き不向き」の野菜があると思います。工夫と努力で「不向き」を乗り越えるのもヨシ。
野菜や花の与えてくれる日々の小さな喜びを大切に、ベランダガーデニングを楽しもう!