退職まで3ヶ月、「立つ鳥跡を濁さず」。褒められなくても自分のために、最後までやるかあ〜

コンクリートの道の隙間から咲く白い花

会社が50歳以上を対象に希望退職を募集。30年以上働いてきた会社だけど、いろいろ考えた末に手を上げました。

3カ月後・3月末の退職日まで、仕事をやってもやらなくても評価は平均値で確定。もらえるお給料の金額も既に決定。つまり、会社員生活で初めて「他人の評価」から自由になりました。

そうなると、あとは残った有給を消化して、ほぼ会社に行かないことも可能だけど、、、。

やっぱりそうはできない。

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退職の事実を知らないメンバー

今ちょうど、去年の秋から取り組んできた仕事が佳境に入ってます。いろんな部署から集まった4人のチーム。年齢も経歴も国籍も異なるメンバーで「ああだ、こうだ」と議論しながら、ゼロから作り上げてます。

「4月には結果を集計して効果を測定しよう」なんて計画が出てくると(あ〜、私もう4月にはいないんだよなあ)なんて言葉が頭の隅をよぎります。

彼らはまだ、私が3カ月後にいなくなることを知らないんですよね。

やっぱり褒められたいのかな

希望退職に手を挙げた人が予想以上に多かったらしく、職場ではまだ後任も決まってません。現場は大変なんですよね。

その結果、「もう辞めるのに、、」と思いながら残業を続ける今日この頃。有給休暇も退職までに消化しきれないのは確実。

でもやっぱり、中途半端に投げ出すことはできませんよね。

なんでかな?やっぱり自分のためだから。

  • 私が去ったあと、職場で「青山田さんが途中でいなくなったから、できなかった」なんて言われたくない。
  • ここまで一緒に頑張ってきたメンバーと、今やってる仕事を完成させたい。
  • 完成させて、スッキリした気分で退職したい。

つまり、自分がそうしたくてやってるワケで、会社のせいにもできないし。

友達にそんなことをボヤくと「責任感あるね〜。偉いよ」と思いがけず褒められて、正直嬉しかったです。。

自分のためにやってるのに、「誰かに褒められたい」って思っちゃってる、器の小ささよ。。

4人のうち3人が3月末で退社

そんなある日、チームメンバー二人が所属する部署の偉い人から非公開で打ち合わせの依頼があり、なんと彼らの部署が3月末で閉鎖になるという。統合される組織は遠方にあるため、通勤できないという理由で退職を選ぶ人も多く、メンバー二人も退職を希望して受理されたそう。

「私だけじゃなかったんだ。。。」

今までと変わらない4人のミーティング。議論が白熱することもあります。

誰も何も言わないけど、このうち3人は、3カ月後にはもういないんですよね。

なにか、不思議な感じです。

みんな同じように、最後の仕事はちゃんと仕上げたいと思っているのかな。それなら嬉しい。

今後のことは分からず

もうすぐ完成するこの仕事、4月以降はどうなるのかなあ。

新しいメンバーで続けていくのもアリだし、このまま一発屋で終わるのもアリ。今後どうなるか、どうするかは残った人たちが決めること。

立つ鳥跡を濁さず

なんて、ことわざありますよね。

今は不安と期待を交互に感じつつ、今の職場でやらなきゃならないことを最後まで「やるかあ〜」って感じです。

30年以上働いたこの会社で、最後の仕事を良い思い出にするために。

自分のために。

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