多摩川の上流を歩く8.3キロ、大多摩ウォーキングトレイル。森と水と紅葉、地元の美味を味わう半日ウォーク

河川敷ウォーキングが楽しい!

2024年11月下旬、多摩川の上流に沿って大多摩ウォーキングトレイルを歩きました。秩父多摩甲斐国立公園の中にある、8.3キロのコース。

東京とは思えない山深さ、街で見る多摩川とは別人のような上流の清らかさ。紅葉を眺めながら岩場を歩いたり、山道を登ったり、吊り橋を渡ったり、変化に富んだルートの途中には鳩の巣渓谷や白丸ダムといった名所も。

素敵なお店が点在しているのも大多摩ウォーキングトレイルの魅力。お昼は熱々の釜飯を頬張り、ゴールの奥多摩駅では駅舎の2階にある居心地良いカフェで休憩。

さらに特筆すべきは8.3キロのコースに7カ所以上もある公衆トイレ。とってもキレイ!

最近では東京アドベンチャーラインと呼ばれているJR青梅線・古里 (こり)駅スタート、ゴールは奥多摩駅。行きも帰りも電車の駅が至近だから、すごく便利(もちろん、各駅には駐車場もあります)。

日々の生活でたまった心のアカがすっかり落ちて、心からリフレッシュできた大多摩ウォーキングトレイル。

これでワタクシ、多摩川の上流、中流、下流をすべて歩いたことに!

これまでの多摩川ウォーキングの記事はコチラ→ 多摩川でウォーキング

河川敷ウォーキングは、、

  • 河川敷はアップダウンがなく、基本まっ平。
  • 川に沿って歩くので、道に迷うことがない。(たまに迷うこともある)
  • 途中でリタイアしてバスや電車に乗って帰宅もOK。
  • 雨やトイレの際は、付近のコンビニやお店に避難できる。
  • どこまで歩くか、ゴールを柔軟に決められる

必要な持ち物はスマホ(地図アプリ)、帽子&サングラス(河川敷は日影が少ない)、飲み物など。あとは季節や天候に合わせて選べばOK。歩きやすい靴はマスト。服装は暑さ寒さで脱ぎ着がしやすいものがオススメ

河川敷ウォーキングの楽しみのひとつは、一緒に歩く人とゆっくり話ができること。ゴールしたら駅前を探索して、地元のおいしいお店で乾杯しよう!

これまでの河川敷ウォーキングの記事はコチラ→ 河川敷ウォーキング

大多摩ウォーキングトレイルのコース

さっそくウォーキングスタート!

  • 10:00 JR青梅線・古里駅
  • 12:00 – 13:00 鳩の巣駅近くの「鳩の巣釜飯」でランチ
  • 16:00 奥多摩駅

今回のコースはシンプル。だけど、Googleマップには出てこない。そこで地図をプリントして持って行きました。

大多摩ウォーキングトレイルの地図はコチラ→ 大多摩ウォーキングトレイル – 奥多摩観光協会

標高差100メートルのアップダウンがあるので、ワタクシは登山靴を履いて行きました。山道が歩きやすかったです。同行した友人はスニーカー。昨夜の雨で道がぬかるんでいたため、若干すべりやすかったみたい。ここらへんの選択は、各自の判断で。

JR青梅線・古里駅からスタート

古里と書いてコリと読みます。木造の駅舎がいい感じ。

やって来ました!

駅から川に向かって歩いていると、ひと昔前集落に飲み水を供給していた湧水「釜の水」が。五右衛門風呂のような巨大な釜に湧き水が絶えず流れています。東京の名湧水57選にもランクインしている名水。

飲んでみると、ちょっと甘さを感じる味

寸庭橋から鳩の巣まで

道を下っていくと、紅葉に縁取られた多摩川が登場!

きれいだなあ

寸庭橋を渡ると道が左右に分かれます。

奥多摩駅方面へ向かっているつもりが、、、

この道、合ってるのかな、、?

トラックが何台も通過して、途中工事現場もあったりして、本当にこの道がトレイルなのか心配になってきました。

道の脇ではお地蔵様が見守ってくれている

が、しかし!

かなり歩いたところで、逆方向に向かっていたことが判明。居合わせた地元の方に地図を見てもらったところ、なんと古里駅の近くまで戻ってきてしまった。

急いで来た道を逆戻り、ふたたび寸庭橋へ。ちゃんと案内板があったのに、気が付かなかった。

間違いの元になった寸庭橋の分かれ道

寸庭橋の案内板では、近所の方が落ち葉掃きをしていました。念の為に道をお聞きして、今度は正しい方向へ。奥多摩の人たちは、みんな親切。

この階段を降りるのが正解だった!

階段を降りると、、、

紅葉の多摩川と再会できました。

多摩川と再会
ちょうど見頃

水と緑と紅葉。最高!

と思ったら、、曇り空からポツポツ雨が降って来た。

ポツポツ雨を見上げるピンクのジャケットを来た登山者
天気予報は晴れだったので、雨具は持っていなかったけど、、

雨を気にするのはやめて、歩き続けます。森が雨をさえぎってくれる。

小さな滝。水の音。

この辺は結構山道。

朽ちた切り株にきのこが

あたりはほとんどスギ林。

春先は花粉症が心配だなあ

岩の上にケルンが。忘れ物のサングラスと目が合いました。

ポツポツ雨はやみました

奥多摩のトイレは日本一キレイ!?

ここでトイレ休憩。

8.3キロの大多摩ウォーキングトレイルには、7カ所以上の公衆トイレが。

トイレの心配なく、安心して歩ける

OPT(オピト)は、OKUTAMA PIKAPIKA TOILETの略。地元の清掃会社の方たちが公衆トイレを毎日お掃除して下さっている。

トイレの設備もバッチリ整ってます

ピカピカの洗面台に添えられた液体石鹸の容器には何やらメッセージが。

「紙に見放されたら、自分の手でウンを掴め」と書いてありました

鳩の巣渓谷へ

急流です。

ふだん街中で見る悠々とした多摩川とは別の川のよう。

水の音が渓谷に響く

そろそろお昼ご飯の時間!

トレイルを外れて、国道の方へ上がって来ました。

鳩の巣釜飯は鳩の巣駅徒歩1分の老舗

看板メニューの釜飯は、白いご飯の上に山菜とうずら卵がのった「山菜釜飯」と、炊き込みご飯の「きのこ釜飯」の2種類。

付け合わせの天ぷら、鶏肉と白菜のスープ、こんにゃく、漬物、デザートの抹茶プリンまで全部手作り。おいしい!ここでしか味わえない味。

山菜釜飯。こんなおいしい食事を毎日旅人に提供してくれるお店に感謝

鳩の巣から奥多摩駅まで

満腹で鳩の巣釜飯を出て、トレイルへ戻ります。奥多摩駅方面の矢印に従って歩く。

この看板を追って歩けば迷わない

吊り橋を渡って。

絵になるな〜

青と赤のモミジ。

紅葉しているモミジと、していないモミジ。日当たりが違うのかな

渓谷沿いに歩きます。

白丸ダム。

水の流れを緩くした「魚道」と呼ばれる魚の休憩箇所を見ることができるそう

ダム湖に落ち葉が散って、たゆたってる。

水の深い色と紅葉のコントラスト

そろそろゴールが近づいてきた。

トンネルを抜ければ、、、

今日初めて見た多摩川のサイン。

正真正銘、多摩川

ここで多摩川とはお別れ。

奥多摩駅に到着!ゴール!

貫禄のある駅舎

ゴール後は、次の列車が来るまで「PORTおくたま」のカフェで休憩。

「PORTおくたま」は、奥多摩駅の駅舎2階にあるこじんまりした複合施設。豆から自家焙煎するカフェ、カレーのおいしいレストラン、手作りのクラフトを売るショップなど4店舗が出店しています。週末はライブなんかもやるみたい。カウンター席からは列車が行き交うホームが見える。居心地の良い空間。

クリームソーダ。おいしかった

毎年歩きたい大多摩ウォーキングトレイル

東京都なのに山深く、山深いのになぜかおしゃれな雰囲気がある大多摩ウォーキングトレイル。

変化に富んだコースに、名所や名物が点在。行き帰りは駅近で、トイレはどこもピカピカ。自然に囲まれて半日リフレッシュするには最高の場所じゃないかなあ。

紅葉を見て歩いて、おしゃべりして、楽しい時間を過ごすことができました。

これ以上ないぐらい、大満足のウォーキング。

毎年戻ってきたい。また、歩きたい!

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