退職まで1ヶ月、「立つ鳥跡を濁さず」は無理!?引き継がなくていいことも、たくさんある

会社が50歳以上を対象に希望退職を募集。30年以上働いてきた会社だけど、いろいろ考えた末に手を上げました。

3月末の退職日まで、あとひと月。そろそろ業務の引き継ぎをするタイミング。

「完璧な引き継ぎ」ってあるのかな?

退職まであと3ヶ月のタイミングで書いたのがこちらの記事:退職まで3ヶ月、「立つ鳥跡を濁さず」。褒められなくても自分のために、最後までやるかあ〜

中途半端に仕事を投げ出すことはできないし、やりかけた仕事は最後まで終わらせてスッキリ退職したい、なんてことを書きました。

まだ、たった2ヶ月前のことだけど、随分気負っていたなあ〜

さて、いよいよ仕事の「引き継ぎ」に手をつけようとなった時、「何をどこまで引き継げばいいのか」ハタと考えさせられました。

そもそも「完璧な引き継ぎ」ってないんじゃないのかな、と。

「呪いの書」みたいな引き継ぎ書

こちらがいくらコト細かく資料に書き残しておいたとしても、その全てを後任者が読んで、理解して、私の分身のごとく仕事にあたるとは考えにくい。人それぞれ、みんな違うんだし。

職場だって希望退職を募るぐらいだから、今までと同じことを同じようにやろうなんて思っちゃいない。もっと効率的に、もっと効果的に、もっと少ない人数で回せるように、と考えてる。

自分はもう職場を去る身。

「いついつまでにこれを、この通りやらないと大きな災が、、、」なんて「呪いの書」みたいな資料は残したくない。

「やる」と決まっていることだけ

となると、来年度「これはやる」と決まっていることだけ、シンプルに書くのが一番かも。

どのシステムを使うのか、マニュアルはどこにあるのか、発注先の担当者は誰か、困った時誰に聞けばいいのか、などなど。

今まで長年、自分がやって来た仕事にはこだわりもあったし、ノウハウもあったし、独自テクもあった。でも、これからはそもそも、その仕事自体がなくなってしまうかもしれない雰囲気です。

こだわりよりも、必要最小限のことを簡潔に。

後任者が自分で考えて、新しいやり方を構築する時、邪魔にならない程度の内容に留めるってことでしょうか。

引き継がないことも、ある

まあ、正直ちょっと寂しい気持ちもあります。

今まで自分が積み上げて来たことが引き継がれることなく、消えてなくなってしまうような。

でもね、自分が積み上げてきたことは、自分の中に今もシッカリ残ってる。

これからは、自分の生活やコミュニティや、できれば新しい職場で活かしていければいいな。

引き継ぎ書は作るけど、そこに全てを書く必要はなくて、引き継がなくていいことも、実はたくさんある、ってことじゃないか、と。

旅立ちの春が近づいてきた

退職を決めてから、あっという間に2ヶ月が過ぎ、いっこうに仕事は減らず、退職日までにちゃんと終わるのか、ギリギリのゲームみたいになってます。

でもきっと、あと少しで全て終わるんだろうな。

今日から3月。春が近づいてきました。

「立つ鳥跡を濁さず」とはならないけど、旅たちの時は確実にやってきます。

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