無料&無休!写真展で世界の写真家の名作を。東京 六本木・フジフィルムスクエア 写真歴史博物館
カメラメーカーが運営している無料のギャラリーは都内にたくさんあるけれど、東京・六本木のフジフィルムスクエアは別格。
ギャラリースペースが全部で5つあり、館内はひろびろ。
海外や国内のレジェンド写真家の作品が、約3ヶ月おきに入れ替わる企画写真展が一番の見どころです。
他にも、現代写真家の個展、フォトコンテストなどいろんなジャンルの写真を同時に展示。歴史的なアンティークカメラがずら〜っと並ぶ常設展もあって、写真・カメラ好きなら定期的に引き寄せられてしまう。
誰でもどうぞ〜、という感じの雰囲気もとってもいい。
入場無料で年末年始以外、お休みなし!
いつ行っても、いろんな写真に出会えるナイスなスポット。
涼みに行ってもいいみたい
最高気温36°を記録した猛暑の日曜日、涼を求めて行ってきました!
入り口の看板には「涼しい写真ギャラリーで、ひと息つきませんか」と書いてある。
フジフィルムだけど、持って行ったカメラはLeica Q2。
写真歴史博物館へ
博物館と行っても、フジフィルムスクエアの一番奥にあるオープンなスペース。ここでレジェンド写真家の作品が3ヶ月おきに展示されています。
展示されている作品数は、20点ほど。写真集や、テーマに沿って集められた作家の代表作が展示されています。
この日は、1974年に発表された有田泰而の家族写真「First Born」。有田泰而が当時の妻ジェシカと乳児だった息子のコーエンを撮影したシリーズです。
会場の片隅には、作家の写真集が置いてあります。
持ち運びできないので立ち見にはなるけれど、ざ〜っと写真集を見ていくと、展示された作品とそうでない作品が一望できて、面白い。作品の全体像が分かります。
写真展の楽しみ方って?
人それぞれ、いろんな楽しみ方があると思うけど、ワタクシは全部の作品を見終えたら「青山田あかり大賞」受賞作品を決めます。
要は、自分にとって一番印象深かった作品を決めて、自分で勝手に賞を贈るんです(心の中だけで)。
今回の有田泰而「First Born」では、正面から妻ジェシカを捉えたシンプルなポートレートが大賞を受賞しました。
「First Born」は、家族を撮った写真ではあるけれど、一般的な家族写真ではなかったです。ポーズが不自然だったり、ヌードでエロチックだったり、その時写真家にとって一番魅力的だった被写体をあますところなく撮った「前衛的な写真」という感じ。
その被写体とは、もちろん妻のジェシカ。息子のコーエンも、ジェシカの引き立て役のように見えました。
子供を育てて、日々の生活を営んでいく家族の在り方とはかなり違ったので「これじゃ家族としては成立しないだろう」と思いましたが、有田泰而の経歴をみると、ジェシカとはのちに離婚していますね。
でもその時、有田泰而がジェシカにゾッコンだったのは、ヒシヒシと伝わってきました。
隣のギャラリーでは若手写真家の個展を開催
この日は、若手写真家応援プロジェクトとして、茂野優太さんの写真展が開催中。知床半島の流氷の下で撮影された海と生き物の写真たち。涼を感じました。
富士フィルム製品の展示もある
メーカーのギャラリーなので、市販製品の展示もあります。ミラーレス一眼「GFXシリーズ」の実機も触れるけど、毎回注目しちゃうのは、チェキのコーナー。
カラフルでかわいくて、プリンターなんか手のひらサイズですよ!
フジフィルムスクエアは、東京ミッドタウンの中にある
六本木、都会ですね!
写真展のあとは、パフェとビール
東京ミッドタウンの中にも飲食店は数々あれど、ワタクシはちょっと歩いて近くのブラッセリーへ。「ブラッセリー」というのが、六本木っぽい。
たまたま見つけたお店だけど、自分の部屋のように落ち着くんですよね〜。パフェとビールの組み合わせでも、気兼ねなくオーダーできる。
BRASSERIE VA-TOUT (ブラッセリー・ヴァトゥ) 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル1F TEL : 03-3568-2080
このお店のこと、こちらの記事にも以前書きました。↓
関連記事:お客様は神様?お客様はメンバー!お店とお客が一緒に作る幸せ時間。やっぱり外食は楽しい
涼しくて、ゆっくりした日曜の午後
フジフィルムスクエアに行く時は、電車も各停で座って行きます。六本木に着くまで、読書タイム。
のんびりマイペースでいろんな写真を見て、おやつとビールで短い六本木滞在を締めくくる。
そんな日曜日は、実はめったにないんだけど、たまには、そういう日もあるんですよね。
今日は、良かったな〜