玉ねぎを種からプランター栽培。間引きと追肥2回、あとは放ったらかしで、まんまる玉ねぎ収穫!
家庭菜園のベテランに、「プランターで育てやすい野菜ってなんですか」と聞いたら意外な答えが。
それが、玉ねぎ。
玉ねぎって、あの丸いところが土の中で育つようなイメージありますよね。よっぽど深いプランターじゃないと栽培できないんじゃ。。
「丸いのは地上に成るんだよ。玉ねぎは、葉の一部なの。根菜じゃないんだよ。根の張りも浅い野菜だし、プランターで十分できる。タネから植えたら楽しいよ〜」
そこで、ベランダで初めての玉ねぎプランター栽培に挑戦。
10月にタネまきして、翌年(2024年)の4月に収穫!
間引きと追肥、あとは水やり以外、放ったらかしでOK。実が丸くなっていく様子は、他の野菜にない面白さ。
浅いプランターと深いプランターの両方にタネを蒔いて、違いも分析。浅いプランターの方が生育が良く、大きい玉になりました!
玉ねぎ栽培の流れ
- 10月上旬:種まき
- 10月中旬〜1月中旬:少しづつ間引き
- 12月下旬:追肥(1回目)
- 2月下旬:追肥(2回目)
- 4月中旬:収穫!
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと。それ以外は、特に注意点なし!
タネはこちら。超極早生玉ねぎ「てまり詩(うた)」
玉ねぎは苗を買ってきて育てることもできますが、今回は種から。芽から大きくする楽しさがあるし、近所の園芸店ではあんまり玉ねぎの苗を売ってないんです。
「てまり詩」は耐寒性があり、「とう立ち」や、玉の分球が少ない品種。名前の通り、ちょっと小ぶりの玉ねぎ。プランターにはちょうどいい。
10月上旬・種まき
ゴマ粒よりもっと小さいタネ。
土は市販の野菜用培養土。浅い11リットルの白いプランターと、深い18.5リットルの茶色のプランターにそれぞれ種まき。8㎝間隔に筋を2本つけて、1〜2㎝置きにタネを蒔きました。
種まきから1週間後、芽が出た!
両方のプランターともに、1週間で発芽。細いネギのような芽が出てきました。
10月中旬から、少しづつ間引き
苗の成長とともに、間引きスタート。元気な苗を残したいので、観察を続けながら少しづつ間引き。まるで苗のオーディションみたい。
間引きした苗は、もちろん食べられます。小ネギとして薬味やトッピングに。
最終的に、浅いプランターは7本、深いプランターは8本の苗を残しました。
最初の追肥は12月下旬
もうすぐお正月だな〜って時に、化成肥料をパラパラと追加しました。
プランターごとに生育差が
間引きもほぼ終わり、選抜メンバー育成中の1月。浅いプランターと深いプランターで、生育に違いが。
苗を抜いてみると、
どう見ても、浅いプランターの苗(左)の方が生育がいい。深いプランターの苗(右)より、クキの太さが倍以上も違う。
玉ねぎは根が浅いので乾燥には要注意の一方、水はけの良い環境を好みます。
浅いプランターの方は、玉ねぎの根がちょうど良く張りやすくて、水分量のバランスを適度に保つことができました。
一方、深いプランターの方は、玉ねぎの根が届かない底の方にいつまでも水がたまって、ジメジメしてしまった。暖かくなった頃、コバエのような虫が大量発生して、玉ねぎにはあまり良い環境ではなかったよう。
2月下旬・2度目の追肥
12月と同じように、化成肥料をパラパラと。2月中に追肥しないと、春の生育に間に合わないので注意。
4月中旬・収穫!
玉ねぎの収穫時期は、分かりやすいんです。葉っぱが折れて、倒れてから1週間後ぐらいが目安。
収穫後、二日間は天日干しをするので、晴天が続くタイミングを狙って収穫するのがいい。
深いプランターの方は、玉がちょっと小さめ。
さあ〜、収穫しますよ!
葉っぱを持って、グッと真上に引っこ抜く!
ほら!つやつやの玉ねぎ、3兄弟。
動画はコチラから↓
浅いプランターからは7個(左)、深いプランターからは8個(右)、合計15個の玉ねぎを収穫できました!
収穫したら、すぐにクキと根っこを切り落とす
周りについた土を払って、クキと根っこはハサミですぐに切り落とします。余計な養分が取られないように。
二日間、天日干し
しっかり乾燥。太陽の光で消毒効果も。
「てまり詩」は超早生の品種なので長期保存は厳しいけど、乾燥させることで少し長持ち。
収穫後、残った葉っぱ
まだ葉っぱが青々しているので、もちろん食べてもいいんだけど。
玉にほとんど養分が行ってしまった後なので、葉っぱはスカスカ、空洞です。ネギとしてのおいしさは味わえないので、細かく刻んで薬味として使いました。
「てまり詩」は、葉玉ねぎとしても食べられる品種。まだ玉が小さいうちに収穫すれば、葉も玉も食べられます。
さっそく食べてみます!
新玉ねぎですから、生のままいただきます。
千切りにして、ちょっと塩をふってしんなりしたところを生ハムと一緒に。
辛味は少なく、しゃきしゃきの歯応え。おいしい〜
初めての玉ねぎプランター栽培
10月のタネまきから4月の収穫まで、約半年見守って育てた玉ねぎ。
本当に玉が大きくなるのかな〜と心配だった冬を超えて、春の訪れとともに丸々、コロコロの玉ができました。思ったより管理はラクラクで、収穫は大満足。
うん、確かに玉ねぎはプランター栽培に向いてる!
花を育てるような、浅いプランターの方が生育が良いことも発見でした。これなら、気軽に栽培できますね〜。
玉ねぎはいろんな料理に使えるし、保存がきくところも嬉しいポイント。
来年も育ててみよう。