桜の季節に隅田川ウォーキング!下町の人情と江戸スイーツを味わう6.7キロ

桜が咲き始めた3月下旬、隅田川沿いをウォーキングしてきました!

今まで東京・神奈川近辺のたくさんの川をウォーキングしてきたワタクシ。多摩川、荒川、利根川、相模川、鶴見川。。

隅田川も歩きたかった。

しかし、川沿いを首都高が走っていたり、途中で行き止まりになっていたり。都心ゆえ、まとまった距離を歩くルートが見当たりませんでした。

それならば、と隅田川七福神の寺社を訪ね、江戸時代から続くスイーツを味わう、下町のんびりウォーキングを思い立ちました。もちろん、最後は隅田川を歩いて渡ります。

鐘ヶ淵駅からスタートして向島を縦断、ゴールは浅草駅。

さあ、出発です!

坂や丘のある町 walk along

記事執筆 & 写真撮影 青山田あかり

神奈川県 横浜市在住。写真ブログ「坂や丘のある町 walk along」に、気楽な記事を毎週投稿しています。

桜の季節に隅田川・ウォーキングコース

  • 11 : 00 鐘ヶ淵駅 (東武伊勢崎線)
  • 11 : 15 多聞寺 (隅田川七福神・毘沙門天)
  • 12 : 00 向島百花園 (隅田川七福神・福禄寿尊)
  • 13 : 15 三囲神社 (隅田川七福神・恵比寿神/大国神)
  • 13 : 30 長命寺桜もち 山本や
  • 13 : 40 向島 言問団子
  • 14 : 00 桜橋
  • 14 : 10 台東区立墨田公園
  • 14 : 20 すみだリバーウォーク
  • 14 : 55 浅草駅 (東武伊勢崎線、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線)

鐘ヶ淵駅からスタート

静かな鐘ヶ淵の駅前。

駅のすぐ前から住宅や小さなお店が立ち並び、細い路地が伸びている

下町の雨水タンク

路地に見慣れないものを発見。天水尊という雨水を溜めるタンク。

天水は、雨水のこと。「雨水を尊ぶ」で天水尊

なんと、雨水タンクは墨田区内に800基以上 (2024年3月現在)も設置されていて、普段から打ち水や植物の水やりなんかに使われているらしい。もちろん、火事の時は初期消火にも使える。

設置のキッカケは1980年代、大雨による洪水で大きな被害が出たから。ワタクシの地元横浜では、あちこちに調整池があるけれど、ここ墨田区は建物が密集する下町。路地の雨水タンクが洪水予防に役立っているんですね。

多聞寺の山門と移動スーパー

多聞寺は創建1000年以上の古刹で、七福神の毘沙門天がご本尊。

隅田川七福神は、江戸後期・文化年間に江戸の文人たちがお正月の楽しみとして考えた七福神めぐりのこと。200年以上も続いている江戸の風流なんですね〜。

カヤぶきの立派な山門が近づくにつれて、なにやら賑やかな音楽が聴こえてくる。

移動スーパーのとくし丸が営業中でした

そう言えば、この辺には大きなスーパーは見当たらない。都心の真ん中で移動スーパーが重宝されているのも、下町の日常なのかなあ。

多聞寺の境内。仏様が静かに見守ってる。ベンチでちょっと休憩

向島百花園へ

多聞寺を後に、ひたすらスカイツリーの方角に向かって歩きます。

宅急便の軽トラと追いかけっこするように歩きました

向島百花園に到着!

ここも隅田川七福神のひとつ。福禄寿尊が祀られたお堂があります。

入り口付近の桜が満開でした

現在は都立の庭園だけど、その発祥は1804年 (文化元年)ごろ。骨董店主の佐原鞠塢 (きくう) が土地を入手して造園し、文人や町民から360種余りの梅の木の寄贈を募ったことによるらしい。

なんと、徳川11代将軍家斉や、12代将軍家慶も訪れたそうですよ。

園内には文人墨客の句碑が29も

江戸時代の風流人は、ここで庭園を巡りながら歌を詠んだりしたんですかね〜。こじんまりした園内には、穏やかな空気が流れてます。

ここでお弁当タイム。

今日は焼き鮭弁当

三囲神社 (みめぐりじんじゃ) へ

路地を歩いて行くと、交通安全の見守りをしていた町の人から「こんちわ!」と明るく挨拶されて、ちょっと驚きました。

その先でも、スクーターに乗ったお巡りさんから「こんにちわ〜」と声をかけられて。

旅人にも優しい、これが下町の雰囲気なのかな? なんか嬉しかったです。

下町には何屋さんだか分からない店も。よく見ると、足袋の専門店

三囲神社に到着。隅田川七福神の恵比寿神と大黒神の祠がある神社。

三囲神社の鳥居。質実剛健なのに、どこか優しげ

境内の桜は、三分咲きぐらいかな〜。

清楚な咲ぶりが心に残る

神社の裏手にある石畳の道。

お稲荷さんや三つの柱の鳥居も裏手にあります

江戸スイーツでおやつタイム

三囲神社から「見番通り」と表示のある道をまっすぐ行くと、向島花街の料亭や置き屋、芸妓さんたちを管理している向嶋墨堤組合の建物が。だから見番通りなんですね。

料亭の名前が書かれた提灯がずらっと

見番通りが首都高の向島料金所とぶつかるあたりに、言問団子のお店があります。

創業は江戸末期、160年以上続く老舗

お店の引き戸を開けると「いらっしゃいませ〜、お団子ですか」。お店の方が気さくに声をかけてくれました。

お団子は上品な味、おいしい!ちょっと渋いお茶が合う

言問団子のお店から道一本向こうには、長命寺桜もちのお店があります。こちらは江戸中期・享保2年創業で、300年以上続く桜もち。

「お好きな数を、一個からどうぞ」と。観光客も買いやすい

桜もちをふたつ、小さな箱に入れてもらってテイクアウト。あとのお楽しみ。

やっと会えた、隅田川

桜もちのお店のすぐ前が、隅田川の堤に続く石段。その先には、隅田川がゆっくり流れていました。

すぐそこに水の流れ。親しみやすい大河

堤の石段で、ひなたぼっこしている風のおじさんから、またまた笑顔で「こんちわ」と挨拶されました。これで、今日3人目。こちらも笑顔で「こんにちわ!」。

桜はまだ二部咲きぐらいだけど、もう桜祭りが始まってました

桜橋を渡れば、浅草がある台東区。

桜橋は、上から見るとXの形をしている歩行者専用の橋

桜橋の真ん中から見た隅田川。

ダイナミックな景観

スカイツリーと隅田川

台東区側からは、スカイツリーと隅田川を一緒に撮影できます。

川面には、屋形船。東京と江戸が混ざり合う

墨田公園のソメイヨシノはまだ三分咲きだったけど、枝垂れ桜はほぼ満開でした。

満々開時には、壮観な桜の景色になるんだろうな

他にも、春らしい花木が枝を伸ばして彩を添えて。

春だなあ

さっきテイクアウトした長命寺桜もちで、本日2度目のおやつタイム。

隅田川界隈には、ここでしか味わえない名物がたくさんある

桜の香りがたまらない!3枚の桜の葉の下に、薄いお餅に包まれた上品なこしあん。おいしい〜。

すみだリバーウォークを往復

浅草方面へ川沿いに下っていくと、大きな白い橋が。「すみだリバーウォーク」です。

上は東武伊勢崎線の電車が走り、下は歩行者専用の歩道橋になっている二重構造の橋。

橋を渡れば、スカイツリーまで徒歩10分ちょっと

ワタクシも橋を渡ってみることに。

橋の入り口付近は電車が間近に迫って迫力

今日のゴールは浅草駅なので、橋を渡ってUターン。

浅草駅でゴール!

すみだリバーウォークから浅草駅までは、ほんの150メートルほど。

浅草駅に到着、ここでゴール!

6.7キロ、お疲れ様でした〜

東武線の浅草駅。近未来的でカッコいい

浅草駅には東武線に加えて、地下鉄も乗り入れてます。

地下鉄の改札に続く地下街は、現役の昭和レトロ。いい感じ。

ウォーキングの後、地下街でビールなんていいなあ

憧れの江戸を感じた、隅田川下町ウォーキング

隅田川を挟んで、東側が向島、西側が浅草。

今回歩いた向島は、浅草の喧騒とは一線を画す静かで穏やかな下町の日常。

その風景の中に、由緒ある寺社や江戸風流を感じる百花園が点在していました。

旅人にも明るく挨拶してくれる町の人たち、江戸スイーツを気軽に味わえる老舗の和菓子店、そして隅田川のダイナミックな景観と桜。

江戸から続く下町の雰囲気は旅人にもちょっと懐かしくて、ちょっと不思議で、すっごく憧れを感じました。

次回は、向島の路地に灯りがともる夕暮れ時に訪れるのもよさそう。

暮れなずむ隅田川も、風流だろうなあ。

関連記事