組織の無駄、無理、無茶。理想の姿を妄想したら、原因がわかった
私は会社で働くこと、肯定派です。
会社を辞めてフリーでやっていけるほどのスキルや才能がないからですが、会社で働くことのメリットも実際たくさんあると思います。
しかし会社で働いていると、「こんなことして意味あるのかな」「何か言っても無駄だから言われた通りやるしかない」「またやり直しか」みたいなことも、よくありますよね。
現場には無駄、無理、無茶が積み重なり、関係する多くの人たちの時間と労力が吸い取られていく。それでも、個人としてできることは限られているし、自分の上司もそのまた上司も、関連部署も、みんな苦労している。
誰もが不満を持っているのに、誰も止められない、変えられない状況。
こんな時、どうすればいいんでしょうね。
理想の姿を妄想してみる
「何が悪いのかなあ」「いったいどうすればいいんだろうねえ」・・・ 八方塞がりの状況に巻き込まれていると、そんなこともわからなくなります。
その時ふと、思った。
じゃあ、誰もがハッピーになれて、それぞれの強みが十分活かされて、業務もサクサク進む理想の姿ってどういう状態なんだろう、と。
理想の姿、妄想してみました。
すると八方塞がりの原因が見えた!
野球に例えてみると
監督が全体戦略を立てて登板選手を決める。選ばれたピッチャーはピッチャーの仕事をこなし、キャッチャーはキャッチャーの役割を果たす。試合がはじまったら、監督は選手を信頼してプレイを任せる。各自が実力を発揮して試合に勝つ。これが理想。
現実は監督が不在で、チームはピッチャーばっかり。それぞれが球を投げるけど、受け取るキャッチャーがいない。試合は負けてばかり。
原因がわかると何がいいの?
もちろん、原因がわかっただけじゃ解決にはなりません。でも、原因がわかるとこんないいことがありました。
- 何が悪いのか特定できるようになって、自分のストレスが少し減った
- 原因がわかると、周囲に説明しやすくなる
- 周囲に説明できると、その輪が広がって多くの人の知恵が集めやすくなる
自分の動き方も見えてくる
自分がどう動けばいいのかも見えてきました。
月並みですが、野球の例だと
- 監督を決める。競争相手のことを一番わかっていて戦略が立てられる人
- 誰がピッチャーで誰がキャッチャーなのか決める。各人のスキルを見極めて決定
- ピッチャーはピッチャーの仕事しかしちゃダメ。ピッチャーがキャッチャーもやることはできない
誰かがスッキリ決めてくれて、関係者が迅速に納得してくれれば一番ですが、それが難しい場合、自分にできることは「私はセンター守るから」みたいに、自分で自分の役割を決めて、それに徹することでしょうか。
そうすれば、周囲も「そっちがセンターか。じゃあ俺はライト守るわ」みたいに決まっていくこともあります。監督不在は一番深刻ですが、そこは責任者の方々にお任せするしかない。
あとは、なるべく無駄なことで残業しないように自分も覚悟を決める。
もっともな原因はいづれ解消される
人間がやっていることですから、組織の中でもいろいろあります。競争だったり、プライドだったり、持ちつ持たれつだったり。
しかし原因が明らかになり、「それはまずいね」と多くの人が思うようになれば、いづれ対応され、解消されると思います。それができない組織は試合に負け続け、いずれ退場。
頑張っているのに辛いとき
うまく行かないなあ、苦しいなあ、頑張っているのに辛いなあ、と思った時。理想の姿ってどんなだろうと思い出して妄想してみる。すると、現実とのねじれ具合が見えてきて、じゃあ自分はどうしよう、と判断しやすくなる。
なんか、こうして書くとすごく簡単だけど、気がつくまでが長かった。自分にも、プライドやいろいろ、冷静に周囲を見ることができないフィルターがかかっていたのかも。
原因を知ることは大事。それを周囲に話すのも大事。
理想と現実の間に、原因が宿っています。