葛(クズ)の花茶を手づくり!洗って干すだけ。ほんのり甘い香りとコク、ちょっとの渋み。体があたたまる
秋の七草のひとつ、葛(クズ)。
春から夏、緑のツルが旺盛に生育したあと、9月に赤紫色の花がふさのように咲きます。
花にはイソフラボンやサポニンなどの有効成分が含まれ、二日酔いや肥満、更年期障害などに薬効があるそう。
近所で満開の葛の花は、甘〜い香りに人間だけでなく虫たちもよってくる。よ〜くよ〜く洗って干して、葛の花茶を仕込みました!
9月中旬、葛(クズ)の花が満開に
私が住んでいる神奈川県・横浜市では、9月中旬ごろからあちこちで葛の花が大量に咲き始めました。
満開の時期は散歩道のフェンスから顔を出してくれたり、手に届くところにもたくさん咲いてくれるから、比較的簡単に収穫できる!
なるべく空気がキレイな場所で収穫できればベスト。
葛(クズ)の花のクキはすごく丈夫で、手でちぎることは難しい。園芸用のハサミがあれば便利です。
葛(クズ)の花茶を仕込んでいきます!
紙袋の中に顔を突っ込んで匂ってみると、甘〜い香り。収穫した人だけが味わえる贅沢。
よ〜くよ〜く洗う!
ワタクシはどくだみ茶も手づくりしているんですが、強い芳香で虫が近寄ってこない「どくだみ」に対して、葛は甘い香りに虫がたくさん集まってくるんですよね。そこで、よ〜くよ〜く洗うのが一番のポイントになります。
- 2〜3回水を代えてザブザブ洗う
- 30分ぐらい水につけておく
- さらに2〜3回水を代えて洗う
洗ったら干します。新聞紙は毎日取り替えて
ワタクシは窓際の床に新聞紙を敷いて乾かしてます。3日も干せば、カラカラに。
しかし!
ここでも虫対策のため、毎日新聞紙を取り替えます。小さ〜い虫がまだ残っている場合があるので。
3日たった葛の花がこちら。葛の花茶、完成です!
乾燥剤を入れて保存
保存容器やジップロックなどに入れて保存します。100均で売っている「シリカゲル」を一緒に入れておくと、湿気を低減して、カビ菌の繁殖が抑えられます。
葛の花茶、どんな味?
こちらは沸騰してから弱火で10分煮出した葛の花茶。ほんのり甘い香りとコク、少しの渋み。体が暖まる感じがします。
一方こちらはポットに少量、葛の花茶を入れて熱湯を注ぎ数分蒸らしたもの。ポットからお花が見えて、「花茶」の雰囲気が見た目にもかわいらしい。味は煮出したものより薄味だけど、飲みやすいです。
寒くなる秋・冬に葛(クズ)の花茶で暖まる
初めて仕込んだ葛の花茶。
甘くてコクのあるおいしさと見た目のかわいらしさで、もっと仕込んで冬中飲みたい!と、1週間後にもう一度、近所を歩いて収穫しようとしたけれど、すでに花は盛りを過ぎて枯れ始めていました。
自然って気前よく振る舞ってくれる時と、いつの間にか「もうこれでおしまい」となってしまう時と、どちらもあっという間ですね。
秋から冬へ季節が変わっていくこの時期。
葛の花茶を少しづつ、なるべく長く楽しみたいな。