初めてのチューリップ水栽培。球根3個で、咲いたのはひとつだけ。何が悪かったのかな?
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初めてチューリップの水栽培に挑戦!
でも、咲いたのは3つの球根のうち、ひとつだけ。残りのふたつは、途中で球根がカビたり、傷んだりして開花まで行かなかった。
ヒヤシンスに比べてちょっと難しかったチューリップの水栽培。
何が悪かったのかな?
成長記録を振り返って、間違いやすい3つのポイントをおさらいします。
来年は、水栽培で寄せ植えが作れるくらい咲かせたいなあ!
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チューリップ水栽培の3つのポイント
こちらが正統派の育て方。
- 秋に球根を買ったら、冷蔵庫で2ヶ月寝かせる
- 球根の茶色い外皮をむき、分球している部分は取り除き、水を入れた栽培容器に入れ、室内の冷暗所に置く(光が当たらず、室温15°前後の場所。玄関など)
- 1ヶ月ほどたって、根と葉が十分育ったら室内の暖かい場所に移動
そして開花!というのが、大きな流れ。さて、実際は。。
冷蔵庫で2ヶ月寝かせる
チューリップは、寒さにあたらないと開花しない。そこで、冬を擬似体験させるため球根を冷蔵庫で保管するんですね。暗くて冷たい冷蔵庫の中は、雪が積もった土の中と同じ。
そこで、11月上旬に買った球根3つを、紙袋に入れて冷蔵庫に保管。2ヶ月後に取り出して、水を張ったペットボトルの容器に入れました。球根のお尻がちょっと水につくくらいが目安。球根が水に浸かりすぎると腐るので注意。
ペットボトルの水栽培容器は、とっても簡単に作れます。ここまでは問題なし!
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根と芽が十分育つまでは、寒くて暗い場所に置く、はずが!
球根を容器にセットしたら、光が射さず、気温15°前後をキープできる冷暗所に置きます。我が家だったら、玄関ですね。
雪が溶けてもまだ寒くて暗い、冬の環境を球根に経験させるのが目的。根と芽が十分育つまでだいたい1ヶ月ぐらいの間はそのまま。
しかし今回、ここで間違ってしまいました。冷蔵庫から出して、いきなり暖かいリビングに置いてしまった!
育て方のレシピを読んだのは球根を冷蔵庫に入れる2ヶ月前。すっかり忘れていました。。
植物がうまく育たない時って、環境よりも自分のポカミスが多いんです。痛恨のミス。
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順調に育っているのはひとつだけ
これは容器に植え付けてから2週間ほど経ったころ。長男は根がみっちり生えてきて、太い芽も数センチ顔を出してきた。一番順調。
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次男も芽は出たものの、球根をよく観察してみると、いろいろと問題が。芽が2つ以上出てくる分球だったのに、分球部分の芽を取り除かなかった。これも、すっかり忘れてた。他にも球根が傷んで変色していたり、根の成長も今ひとつ。
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三男はさらに深刻な事態に。長男、次男と全く同じように育てているのに、いつまでたっても根が生えてこない。冷蔵庫から出してすぐ、暖かいリビングに置いてしまったので、成長のスイッチがうまく入らなかったのかも。
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数日後には三男のお尻上部にカビが生えてきました。茶色い外皮が一部くっついていたところに水があたって、カビが生えたみたい。外皮はキレイに取り除かないとカビの原因になるんですね。。
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これじゃ仕方ない。三男の栽培をあきらめて、球根をふたつに割ってみると、お尻部分の傷みが内部にまで進行していました。
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水栽培の球根にカビが生える原因は?
水栽培中の球根にカビが生える原因のひとつは水中に発生するカビ。カビは暖かく湿気の多い環境で発生しやすい。
カビを発生させないためには、定期的に水を交換して容器もしっかり洗って、根と葉が十分育つまでは暖かい場所に置かない。
それなりに手間がかかるんですね〜。
ふたつになったチューリップの球根
容器に植え付けて1週間後、長男と次男の芽が伸びてきました。次男の根も張ってきて、よかった。
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容器に植え付けから6週間後、ついに開花!
さらにひと月以上がたち、容器に植え付けてから通算6週間後の2月末、長男がついに開花。白い花のすくっとした立ち姿がキレイ。
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次男は、つぼみが顔を出さず、葉やクキも成長が止まってしまったよう。よくみると、球根の上部に広範囲の傷みが。分球から出てきた芽も、栄養を分散させてしまったみたい。
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残念だけど、次男も栽培をあきらめて、球根を割ってみました。分球した芽は枯れてぽろっと取れてしまい、球根の中身は部分的に変色。
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最後に残った1本のチューリップ
唯一開花した長男。クキがくねっと曲がっていい感じ。
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花びらが少し開き始めて。チューリップはこのぐらいが一番いいですね〜
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長いクキでバランスが取れなくなったので、切り花にしてコップに挿しました。この姿もかわいい。
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まとめ
開花率3.3割だった初めてのチューリップ水栽培。反省点をまとめてみます。
- 2ヶ月冷蔵庫に保管したあと栽培容器に植え付けたら、根と芽が十分育つまでリビングには置いちゃダメ。暗くて寒い、玄関などに置く
- 分球から出た芽は、見つけ次第取り除く
- 茶色い外皮はお尻部分までキレイに取り除く
- 定期的に水を交換して容器もしっかり洗う
う〜ん。どれもまったく難しいことじゃない。育て方をちゃんと読み返して、その都度きちんとやればいいだけ。
3つのうちひとつはキレイに咲いたので、球根自体のポテンシャルも成長の重要な要素なんでしょうね〜
1年に1度しかチャレンジの機会がない植物の栽培。次回は、気合い入れてリベンジ!
寒い季節に、家の中でチューリップの成長が見られるのは、やっぱり楽しいもんね。