SIGMA 28mm-70mm F2.8でダンサーを撮る!α7iiiのAFもバッチリ

焦点距離 63mm シャッタースピード1/500で撮影

野菜や料理、花。いつも基本動かないものを撮影している私が、初めてズームレンズを購入。SIGMA 28mm -70mm DG DN Contemporaryです。

カバーする焦点距離のすべてでF2.8を実現。その上470gと軽い!私のもうひとつのメインレンズ、SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Artが735gですから、重さは3分の2以下。

今月のフォトギャラリーは、このズームレンズで初参加した写真学校のダンサー撮影会からご紹介。撮影会の講師はいつもの先生

ダンサーの動きをとらえるには、撮影する自分の動きも重要だった!

床に這いつくばったと思ったら、腕を精一杯のばしてノーファインダーで。(SIGMAにしては)軽いズームレンズとα7iiiのオートフォーカス(AF)でダンサー・kissaの動きと表情を追います!

今回のカメラの設定は

  • F値は終始F2.8で撮影。開放です。
  • AFはコンティニュアスAF。シャッターボタン半押しの間中AFが被写体にピントを合わせ続けてくれる。
  • フォーカスエリアはゾーン。スタジオ内でダンサーが動くエリアは決まっていた。そのエリア内で自動でピントを合わせてくれる。

ダンサー・kissaとロールダンスにトライ

今回の撮影会の参加者は全部で10名。ダンサーは、フィットネスジムなどで教えるダンスインストラクターのkissaさん。目はキラキラ、声はハキハキ、さすがダンスの先生。好青年です。でも曲が始まると、まるでしなやかな動物のように体の動きがまったく変わる。表情も次々と変化して、ずっと見ていたくなる。kissaさんのダンススキルと身体能力にまずは驚き。

なんと撮影会の冒頭、写真を撮る側の私たちもkissaさんとロールダンス(EXILEのChoo Choo Train冒頭でメンバー全員がグルグル回るアレ)にトライ。目的はアイスブレイクと被写体への理解。一緒に体を動かすことでダンサーさんの気持ちに少しだけ近づきました。

1枚目は、「Take Off!」

先生がマジックシャッタースピードと教えてくれた1/60。kissaさんの顔にピントを合わせつつ、手と足がブレて、静と動を同時に映しとることができました。

床に肘をついて、ローアングルから撮影。

焦点距離 46.5mm シャッタースピード 1/60で撮影

2枚目は、「Watch out!」

ピントはAFに任せて、ノーファインダーで撮りました。爪先立ちで思いっきり腕を上げてモニターを見上げながらkissaさんの動きを追います。あとは連写でシャッターを押し続ける。レンズとカメラの組み合わせが比較的軽いからできること。ピントもバッチリ。

やんちゃな高校生たちが悪さして警官に追われ、「止まらないと打つぞ!」と警告され振り向いた一瞬。のような感じのタイトル。

先生は、「右側の余白がいいですね。スタジオがすごく広く見える。不思議な切り取り方だけど、その効果が出てますね」と。褒められた!

焦点距離70mm シャッタースピード1/500で撮影

3枚目は「Slow Back」

動き続けているkissaさんを1/500シャッタースピードで一瞬止めてみました。すると、まるでゆっくりしたリズムに体を委ねているような静寂感が出現。不思議です。

焦点距離 54mmで撮影 シャッタースピード1/500で撮影

4枚目は、「Silence」

最後の一枚は、パフォーマンスが始まる前のオフショット。

モデルの撮影会って、初対面の人を撮影するわけです。「自分は人見知り。知らない人は撮れない」とずっと思い込んでいましたが、撮影しているわずかの時間でもその人を理解することはできる、と感じた1枚です。

kissaさんのキャラクターはまったく知らないけど、激しいビートの裏で、こんなナイーブな一面もあるんじゃないかなあ。

先生のコメントは、「撮影会の面白さのひとつがオフショット。演者さんが演技に入る前の表情に意外性が出たりする。でも、オフショットなら全身を入れて欲しかったなあ」。

実はこちらもノーファインダーで撮影したもの。全身は、フレームに入ってなかったんですね。。

焦点距離 70mmで撮影 シャッタースピード1/500で撮影

写真はモデルとの共同作業

今回初めてモデルの撮影会に参加して一番の収穫がコレです。彼が踊っている時、私たちが撮影している時、お互いがお互いを意識して、ベストな瞬間を探している。そこがバチっと合わさると、思いがけない写真が撮れてしまう、こともある。

撮影会の最後は参加者10名のベストショットをモニターに映して先生が講評、kissaさんが感想を共有してくれました。

「被写体に喜んでもらえる写真が撮りたい」

被写体が野菜でも料理でも花でも、そう思ってきましたが、被写体が人間で、コミュニケーションできると本当に嬉しいし、楽しいもんですね。

ズームレンズとAFの威力を実感

ベストショットのタイミングをしっかりサポートしてくれたSIGMA 28mm -70mm DG DN Contemporaryとα7iiiの組み合わせ。

ダンサーの動きに合わせて撮る側もいろんな動きになったわけですが、軽いのでフットワークよく撮影できました。他の参加者の後ろから望遠で撮影したり、ダンサーの全身を広角寄りで撮影したり、いろんなアングルが試せました。

画質はたくさんのレビュー記事が出ていますので、私も参考にさせてもらいました。

いい機材があればいい写真が撮れるわけではないけれど、数少ないベストタイミングを確実にモノにするためには、機材も大事。

収穫盛りだくさんの撮影会でした!ではまた来月!

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