武蔵野の森に広がる秋のバラ園。神代植物公園でカメラ散歩(α7III)

11月秋晴れの平日、神代植物公園 (東京・調布市)へ行ってきました。

公園の中心にあるバラ園は、噴水を取り囲んで左右対称に花壇が広がる西洋庭園。約400種・5200本のバラが栽培されていて、秋咲きのバラはまさに見ごろ。

大温室に足を伸ばすと、スイレン池のほとりに世界最大の花・ショクダイオオコンニャクが3株も栽培されてた!

森の道を通ってお隣の名刹・深大寺と行き来ができます。参道には名物のお蕎麦屋さんが軒を連ねて、ちょっと江戸時代にタイムスリップしたみたい。

芝生広場でお弁当を食べて、紅葉の森を散歩して。自然の中で1日ゆっくり過ごして、気がつくと秋の陽がかたむき始めてました。

いろんな楽しみが見つかる、ふところの深〜い植物園。

神代植物公園の秋をお届けします。

神代植物公園のプロフィール

神代植物公園
開園年1961年
面積514,039.70m2(令和6年12月25日現在)
約東京ドーム10個分!
三脚使用個人の撮影の場合は、特に規制なし
アクセス調布駅(京王線)、三鷹駅(JR)、吉祥寺駅(JR)からバス
駐車場(普通車)第一駐車場(228台)、第二駐車場(100台)
24時間営業・有料
指定管理者東京都公園協会

坂や丘のある町 walk along

記事執筆 & 写真撮影 青山田あかり

神奈川県 横浜市在住。写真ブログ「坂や丘のある町 walk along」に、気楽な記事を毎週投稿しています。

バラ園では秋咲きのバラが満開

春のバラは大輪でたくさん咲き、香りは早朝に強く感じるそう。対して秋バラは、花は小さめだけど色が深く鮮やかで、一日中香りが楽しめる。

春も秋も、バラは美しい〜

彫刻を取り囲むバラたち。西洋風ですね。

ステージと観客みたい

バラ園の中央には噴水。

水と花と緑。爽やか〜

バラ園のべっぴんさんたち

時々ふと「わたしを撮って!」と花に呼ばれる時があります。

そんな時いつも目が合うのは、一番美しい時を迎えた「べっぴんさん」。花びらにはシミひとつなくて、完璧なビジュアル。

今この一瞬を精一杯咲いている。

マクロレンズでグ〜ッと花に近づいて撮影しました。

野バラが一斉に!かれんな花姿とピンク色が、アイドルみたいなかわいらしさ。

にぎやかですね!

逆光のスポットライトを浴びると、全然違う表情。光が強くて色やカタチが混然一体に。

キラキラしてます

バラ園の通路は広くて平坦で歩きやすいです。車椅子ユーザーや杖を使う方達が何人もいらしたけど、移動はスムーズ。

ベンチの整列

バラ園と並行にベンチがずら〜っと整列。疲れたらいつでも腰掛けてゆっくり花を眺められます。

よく見るとベンチの背もたれには小さいプレートがはめ込まれていて、寄付した方のひとことメッセージとお名前が書かれていました。

「妻と通ったこの公園がいつまでも美しくありますように」と書かれたプレートも

深大寺へ

バラ園から森へ続く道が深大寺に通じています。

公園のあちこちに深大寺への看板が。ふたつの名所を行き来すれば、思い出も倍になる

公園の深大寺口を出るとすぐ、名物のお蕎麦を食べさせてくれる茶店が2軒。江戸時代みたいな風情。

湯気を立てて蒸し上がるそば饅頭や、炭火で焼いたそば団子を売っている店も

名刹・浮岳山 深大寺、天平5年 (西暦733年)開山。1300年の歴史あるお寺。

立派な本堂

境内は紅葉した木々に縁取られて、なんともカラフル。

深まる秋を感じます

芝生広場でお弁当

深大寺を散策して公園へ戻ったら、ちょうどお昼どき。

芝生広場が見えてきた!

巨大なパンパスグラスが島のように浮かんで見える

ふさふさの穂が青空に向かって伸びている。

生き物みたいですね〜

芝生広場のベンチでお昼休憩。床机のように四角いベンチは、お弁当を広げるのに便利。

本日はおにぎり弁当。食後のみかんとミニようかん付き。

手前がきなこ&塩昆布、奥が梅のおにぎり

大温室で熱帯植物と出会う

お弁当を食べてエネルギーチャージしたところで、大温室へ。

2016年にリニューアルオープンしたガラス張りの温室では、熱帯・亜熱帯を中心に、約1300種類の植物が栽培されています。

バラ園の奥が大温室

スイレンの池、ラン、熱帯の花木、小笠原諸島の植物など6つのゾーンを巡って世界の植物と出会えます。

美しかったベゴニア室

中でもベゴニア室は驚き。よく園芸店で出会うベゴニアとは全く違う、大輪で色鮮やかな花々。

水に浮かべたり、天井から鉢を吊るしたり、展示方法も印象的でした。

世界最大級の花・ショクダイオオコンニャク

スイレン池のほとりには、花の大きさと開花時の腐臭が世界最大級と言われる「ショクダイオオコンニャク(サトイモ科コンニャク属) が3鉢も。

数年に一度開花する植物だけど、今年 (2025年)は6月3日に開花。一夜限りの夜間公開が行われたそう。今は花はないけれど、人の身長より高いクキに大きな葉っぱが茂ってました。

2025年の前は、2022年に開花。いつか巨大な花を見て、強烈な匂いを経験してみたい

静かな秋の森を散策

神代植物公園はバラ以外にも梅園やダリア園、さくら園、ツツジ園など季節の花を集めた展示が大充実。どの季節に訪れてもその時期の花と出会えます。

一方で、花と同じぐらい印象深かったのは園内を取り囲む静かな森、武蔵野の雑木林。

森のベンチで仲間と休憩

穏やかな森と水の風景が懐かしい。昔は当たり前にあった原風景を思い出すからかなあ。

池の水鏡に澄んだ青空が映ってる

ゆっくりゆっくり、散歩。

野花が咲く原っぱ

紅葉したツタが絡まる大きな木を見上げて。

鳥の声が聞こえます

さっき深大寺の茶店で買ったそば饅頭でおやつタイム。

ほっこりする〜

気づけば秋の陽は傾き始めて、夕暮れが近づいていました。

世界の植物が集う武蔵野の森、神代植物公園

東京ドーム10個分の広い園内には、西洋風の広大なバラ園や最新設備の大温室。世界中の植物と出会える神代植物公園。

一歩足を伸ばせば、1300年の歴史を持つ古刹・深大寺と参道のにぎわいで江戸時代の昔にタイムスリップ。

最後はゆっくり園内を歩いて、武蔵野の森と水の風景に深〜く深呼吸。

いろんな楽しみが見つかる、広くて深くて穏やかな植物公園。

また必ず来よう。

神代植物公園・正門

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