使い捨てのごみを減らしたい。ごみ削減と「笑顔」の深い関係

暑かった今年の夏、節電のため扇風機の2台使いで過ごしたワタクシ。

正確には西陽が直撃する午後、テレワークしている時は夕方まで数時間エアコンつけました。でも朝・夜は100%エアコンなし。

猛暑が始まったころは寝苦しい夜も何日かあったけど、そのうち慣れて熟睡できるようになったのは自分でも驚き。扇風機は2〜4時間のタイマーで夜中に切れる設定にして、あとは朝まで冷んやりのアイス枕でぐっすり。

一晩中エアコンつけっぱなしで朝だるかったり夜寒かったり、エアコンが効いた寝室を出てトイレに行くたび「むわっ」と感じる不快な熱気とも無縁。つまり、結構快適でしたよ!

「猛暑の時はエアコン必須」と思い込んでいたけど、そうでもないんだな〜。工夫すれば自分の快適は自分で作れるんだな、とちょっとした学びもあった今年の夏。

次に思いついたのは「ごみの削減」

調子にのって、節電以外にも地球温暖化を防ぐためになにかやってみたらどうだろう、と思ってしまった。

いや、エラそうに言ってるんじゃないんです。「あたり前」「当然」と思っていたことが、案外思い込みに過ぎないんだな〜、「あたり前」じゃないことの方が案外楽しくて、自分の生活をより良くできたりするのかも。と、熱帯夜をエアコンなしで乗り切った経験から実感しただけ。

そこで以前から気になっていた「プラごみの削減」をやってみることに。

ワタクシが住んでいる横浜市は、ごみやリサイクルの施策が徹底されてます。ごみ拾いアプリまでサポートしてる。

でもその前に、プラスチックのごみを出さない、プラスチックのごみを減らす。そのために、ごみになるものを買わない・もらわない、ということはできるのかな?

もちろんできるはず!自分がそうと決めて行動すればいいだけだもの。

「プラごみの削減」って、こんなに難しいの!?

しかし、現実はそんなに簡単じゃなかった。

行きつけのスーパーの売り場を見渡すと、ほとんどの商品がプラスチックにくるまれて売られてる。何かを買えば、もれなくプラスチックごみが付いてきてしまうんですね。

近所の小さな八百屋さんですら野菜は小分けしてプラスチックの袋に入れて、テープで封をされていました。

何も考えないで買い物をしていた時は意識しなかったけど、現代日本で買い物しようとすると、プラスチック包装していないものを買うことはほぼ不可能。

プラスチック非包装の商品を探してスーパーの売り場をぐるぐる歩いて見つけたのは、ビンや缶をのぞけば、亀の子タワシだけでした。

プラごみの削減、どこからやる?

これは戦略を練らなければ。

今すぐプラスチック包装の商品を全廃することは、ワタクシ個人の生活だけを対象にしてもかなり難しい。

う〜ん、と考えて思いついたのはパン屋さん。

そういえば、焼き立てパンのパン屋さんは、無包装のパンが棚にずらっとそのまま並んでます。タッパーを持って行けば、プラスチックの袋に入れてもらわなくてもパンを持って帰れる。

よし、やってみよう!

パンを3つトレーに載せてレジへ。お店の人がお会計をしてくれて「○○○円です」。そしてパンを小さなプラスチック袋に入れようとしたその瞬間、

「あ、あの!自分で持ってきた容器にパンを入れてもいいですか?」

たったそれだけのことだけど、ワタクシの表情は緊張のあまり固まっていたかも。なぜって、お店の人の顔もこわばってしまったから。。。

それでも「いいですよ、どうぞ」と言ってくれたので、自分でパンをタッパーに入れることができました。

それだけ緊張した割に、削減できたのは小さなプラスチック袋3枚だけ。地球温暖化防止にはまったくもってほど遠い。

しかしそれでも、不思議な満足感がありました。自分で考えて行動して、プラごみを削減できたよ!と。

次はスーパーのレジへ

なにごとも一番初めは緊張するけど、一度やってしまうと案外平気になってしまう、ということもある。

パン屋さんの帰りにいつものスーパーへ。そして買い物を終えてレジへ。

レジで働く人たちは皆さん親切で気が利いていて、カゴの中に魚や肉、豆腐、果物なんかのパックを見つけると、さりげな〜く薄いプラスチックの袋を数枚入れて下さる。優しい。

しかし、今日からこのプラスチック袋をお断りしたい。

商品がプラスチックにくるまれているのはどうしようもできないけど、こうしたサービスは断ることもできるわけだから。

いつもの通りレジの方が、私が買った巨峰のパック目掛けてカゴにふんわりと薄いプラスチック袋を入れてくれたその瞬間、

「あ、この袋いらないです。大丈夫、ありがとうございます!(思いっきり笑顔)」

そうしたら今度は、レジの方もニッコリ笑顔を返してくれて、プラスチック袋をカゴから取り出してくれました。

笑顔って大事なんだなあ

ごみ削減から、こんなことに気がつくとは思っていませんでした。

笑顔で目の前の相手と向き合うことで、相手も笑顔になる。レジの方のせっかくの配慮、サービスをお断りするわけだから、こちらの真意をわかってほしい。「あなたのサービスありがとう。でも、、」と。

その時、笑顔は言葉以上にこちらの気持ちを伝えてくれる。

笑顔体操始めました!

ひと目にたたない隙間時間に口角をグッ、グッ、と上げて笑顔を作る「笑顔体操」を練習してます。朝マンションの一階まで新聞を取りに行く時とか、会社で階段上り下りしている時とかが練習タイム。

お店の人もそうだけど、まずはもっと身近なところから、ということでマンションの廊下ですれ違った人とか、会社のフリーシートでたまたま隣に座っている人にも笑顔で挨拶するように。

ごみ削減アクション、まだまだ続きます

近所の八百屋さんも通い始めてもうすぐ3ヶ月。先日は梨が入っていたプラスチック容器をお断りして、そのままマイバックに入れて持ち帰ることができました。

和菓子屋さんでも紙袋や保冷剤をお断りして、あんみつを持ち帰ることに成功。

自家焙煎のコーヒー豆屋さんでも、タッパーに直接豆を入れてもらえました。

今度はお豆腐屋さんで、厚揚げや油揚げをタッパーに入れてもらおう。お豆腐はプラスチック容器に入っているから難しいけれど。。

なんですかね、こうやって少しづつ自分で小さなアクションを起こして、笑顔でお店の人とやりとりして、結果少しでもごみを減らすことができれば、それで結構楽しくて、満足している自分がいるんですよ!

こんなことが、自分の生活に起こるなんてね。

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