市民の約6割が共同住宅に住んでいるというデータもある横浜市。
都心のベッドタウンで、よそから移り住んできた人たちがたくさん暮らしています。私もそのひとり。
これまで地元に特に愛着を感じることはなかったし、年末年始は実家に帰ったり旅行に出かけたりして自分の住んでいる町で初詣することはほとんどありませんでした。
2025年はもっと地元を知りたい!と、丘の横浜・横浜市青葉区からお隣・川崎市麻生区を中心に初詣ウォーキングに行って来ました。神社やお寺を5箇所巡って、お参りのあとは地元スイーツを味わって休憩。
横浜市営地下鉄・あざみ野駅スタート、ゴールは田園都市線・藤が丘駅。では、さっそく初詣ウォーキングスタート!
あざみ野駅から驚(おどろき)神社へ
あざみ野駅は市営地下鉄と田園都市線が乗り入れてます。
まず向かうのは、創立年代も不明なほど昔からこのあたりの集落・石川牧の総鎮守だったと言われる驚神社。あざみ野駅から徒歩8分。早淵川沿いの歩道を下っていくと参道が。
石川牧は、横浜市青葉区北部から川崎市北西部までカバーする広大な集落だったよう。
驚神社の名前の由来は、1939年に横浜市に合併されるまで付近にあった秣場(まぐさば)と呼ばれる馬の飼育場。驚(おどろき)は、「馬を敬う」という意味なんですね!なるほど〜
社殿では、おそろいのはっぴを着た地元の方が焚き火を。
今回巡った神社はどこも、こうした地元の方たちが三が日中働いてました。マンション住人にはうかがい知れない、地元コミュニティがしっかり根をおろしている地域だったんだなあ。知らなかった!
帰りは裏のゆるやかな坂を下ります。
さっそく地元スイーツを
驚神社の参道前に店舗を構える「和菓子紀文堂」は創業1954年。年末年始もお店を開けてくれてます。
私も和菓子を購入。お昼の休憩が待ち遠しい!
早淵川を北上して、あざみ野神明社へ
次に目指すのは、「武州柿生 琴平神社」。驚神社から5キロの道のり。早淵川沿いを北へ歩きます。
と、途中でもうひとつ神社を発見。あざみ野「神明社」。
本殿の引き戸が開け放たれて、はっぴを着た地元のおじさまたちが座敷に集っていました。
地域ごとにちゃんと鎮守様が守られているのが、なんかすごい。
荏子田朝日公園でお昼休憩
神明社からしばらく歩いて、時刻はお昼過ぎ。
琴平神社まで、まだ3キロもある。ちょうど公園に通りかかったので、お昼休憩にしようかな。
「荏子田朝日公園」の中には、「荏子田横穴」という家のカタチをした飛鳥時代(聖徳太子の頃)のお墓がある!
そんな昔から、人が住んでいる地域だったんですね〜。知らなかった地元の歴史。
和菓子紀文堂のカフェオレ大福と花びら餅
おにぎりを食べたあと、紀文堂で買ったお菓子をデザートに。
カフェオレ大福は「冷凍してあるので、一時間ぐらいたってから食べてください」と言われてました。ガブっとやったらまだひんや〜り、カフェオレ味のあんこがシャキシャキ。これはこれでアイスクリーム感覚でおいしい!
帰宅後に、冷凍から溶けてふわふわのカフェオレ大福もいただきましたが、甘さ控えめでスッキリ、ちょっとほろ苦いお味で、こちらもおいしかったです。花びら餅はほんのり味噌味、お正月の味。
荏子田太陽公園の階段も結構急でした。丘の横浜は坂が多い(坂や丘のある町ですから!)。
足元に気をつけておりていきます。
さあ、琴平神社目指してウォーキング再開!
琴平神社まで
朝から曇り空でしたが、午後から太陽が顔を出しました。冬の日差しに照らされた人通りのない坂道を登っていきます。
しばらく行くと、畑の向こうに丘が見えてきた。
この丘の向こうに、東京都市大学、武蔵工業大学、日立製作所、それぞれの原子力研究所があるんですね。あとで地図を見て知りました。
さらに進むと、東急バス虹ヶ丘営業所が。
大型バスがずら〜っと並んでる。
琴平神社へ到着
琴平神社にお参りするのは初めて。すごく賑わってて、敷地外まで長蛇の列が伸びている!
こんなにメジャーな神社だったとは。
私は混雑している儀式殿ではなく、本殿でお参りしました。本殿まで、本日一番のすごい急階段。
お参りのあとは儀式殿横の出店エリアを見物。すごい熱気!
本殿でお参りした時「初めて来たんですけど、琴平神社は混んでますね〜」と地元の方に声をかけたら、近くに琴平神社よりもっと古い神社があるから行ってみては、と勧められました。「静かでいいよ。お年寄りはそっちの神社だけお参りしている人もいるよ」
それが比川社。
不思議なご縁でお参りすることになった比川社。ちょっと座って休憩して、元気をもらいました。
祥泉院へ続く道
琴平神社まで4つの神社にお参りして、最後はお寺。1500年代に開山したという祥泉院。
琴平神社から約3.5キロの道のりです。
ここまで8〜9キロ歩き通してきて、だんだん膝が痛くなってきた。ふと「バスに乗っちゃおうかな、、、」という悪魔の誘惑を感じながら歩いていると、
いちご農園が!
駐車場に停まっている車もあって、営業しているみたい。
いちご狩りの営業は終了していたけど、奥にいちごスイーツのお店、農園パティスリーSLOW SWEETSがありました。
こんなところに、こんなかわいいお店があるなんて。嬉しいサプライズ。
せっかくなので私もいちごスイーツを買って、祥泉院に到着したら味わうことに。
鶴見川が見えて来た
ここから鶴見川に合流して、川沿いを歩きます。
このあたりは土地勘あり。以前、鶴見川のウォーキングでも歩きました。
鶴見川から離れ、坂をのぼって祥泉院到着!とにかく坂が多いんです。
祥泉院で本日最後のお参り
祥泉院の敷地は奥に広がっていて、保育園や老人ホーム、剣道場もあります。
時刻は15時半。陽があるうちに到着してよかった。
初詣の参拝客は少なくなってきたころ。
立派な本堂。神社とはお参りのお作法が違うので注意ですね。
おおみそかには除夜の鐘もつけるみたい。
境内にはたくさんベンチがあるので、休憩場所には困らない。
さっきSLOW SWEETSで買ったいちごのスコーンといちごのマドレーヌ。
ゴールの藤が丘駅へ到着!
祥泉院から駅までは、坂は坂でも下り坂。さっさ、さっさと歩いて、あっという間にゴールの藤が丘駅へ到着!
総距離11.5キロを無事に踏破。
まとめ
横浜市・青葉区に引っ越してきたのは12年前。マンションがそこにあったから、という理由だけで住み始めた町でした。
今回、地元の神社・仏閣を巡って初詣したけれど、お参り以外にもこの土地の歴史や伝統、古くから人が住み続けてきた痕跡に触れて、なんだか年初から知恵がついたみたい。
地元のことを少し、理解することができたかも。
地元スイーツも味わって、大満足の初詣ウォーキング。
藤が丘駅からすぐ帰りの電車に乗らず、駅前のパン屋さんで最後の休憩。駅のロータリーを行き交う人たちを眺めながら、今年もこの町で毎日生活していくんだな〜、なんて、ほのぼのしたのでした。