【退職の理想と現実】ギリギリを攻めて、新しい働き方・暮らし方を自分でデザインしたい

会社を58歳で早期退職して2ヶ月が経ち、段々と「理想と現実」の落差が見えてきました。

退職を決める時も、かなり色々調べたつもりでした。お金のこと、再就職のこと、今後の自分の人生についても。

しかしやっぱり、退職してみないと実感できない感覚ってあるよなあ。

つつましく暮らせば、、、

退職金ももらったし、つつましく暮らせば65歳の年金受給までなんとかやっていけるんじゃ、、、なんてぼんやり考えていたけど、甘かった。

無駄なものは買わず、光熱費も節約してるけど、週に1〜2度近所の商店街で買い物したり、月に1〜2度写真展や美術館を見に行ったり、友人が声をかけてくれれば出かけたり、なんてことをしてるだけでも、思ったよりお金がかかる。

健康保険や年金・税金もこれからは全額自分で負担。こうした費用は節約できない上、今後法律が変われば金額が変わってしまう可能性もある。退職してみて初めて、毎月の支払い金額に驚きました。

あとは、退職前後のストレスがたたったのか、奥歯が2本調子悪くなって、健康保険適用外の治療(入れ歯ですね)をすることになりました。かなりの出費になりそう。

などなど、、、日々生活していれば何かと支払いがあるのに、収入がまったくなくなってしまうというのは、かなり心配。この辺の感覚は、退職前後で大きく変わりましたね。

「つつましく」と口で言うのは簡単だけど、退職前の自分は「つつましく」の意味する具体的な生活をまったくイメージできてなかったなあ。

58歳の就職活動

「つつましく」幻想があっという間に破れて、すぐ就職活動を始めました。

しかし、ここでも見通しの甘さを痛感するできごとが。

希望の仕事で、めぼしい求人に応募しようとすると「先方は40代までの人を希望してます」とエージェントに言われてしまい、せっかく準備した応募書類を送ることすらできません。

もちろん、58歳だからって求人がないワケではなく、逆に「この求人はどうですか」と勧められることもありますが、自分の希望とは噛み合わない。

そう。自分にはやってみたい希望の仕事があるんです。58歳でも。

前職で関わったものの、不完全燃焼で終わってしまった仕事を、本腰入れてやってみたい。未経験の分野も含まれているけど、この機会にスキルアップしてチャレンジしてみたい。

希望は諦めて、採用してくれるところに就職すればラクかもしれないけど、全然ワクワクしない。せっかく長年勤めた会社を辞めたのに、また同じことの繰り返し?

なんて考え始めると、暗〜くなってしまう。

シニアは同じゴールを目指さなくていい

「諦めたくなければ、やってみればいいんですよ」そう言ってくれたのが、ハローワークの職業相談員。

「生活費は必要なんだから、例えば副業可の仕事に就いて、週1日からアルバイト的に希望の仕事をやってみるとかね。まずは入り込んで、少しづつこじ開けていく作戦をとったっていいわけです」

「シニアの強みは、いろんな働き方を自分でデザインできること。新卒や若手と違いますから、もう横並びで同じゴールを目指さなくてもいいんです。就職しなくても、業務委託として複数の仕事を受けて個人事業主になったり、起業したっていいじゃないですか」

言われてみれば、まったくその通り。でも、ハローワークでこんなアドバイスがもらえるとは。

会社を辞めたら雇用保険の給付を申請したり、職業訓練や求人を紹介してもらったりと、お世話になるのがハローワーク。しかし、ネットでちょっと調べてみると、結構辛辣な口コミが出てきます(長時間待たされる、職員の態度が悪い等)。

「何があっても驚かないぞ」と心の準備をして出かけて行きましたが、実際はテキパキ仕事をこなしつつも親切な方ばかり。相談員の親身で大胆なアドバイスにも驚いたり、嬉しかったり。

そう、諦めることないんですよね。やりたいことがあるなら。

理想と現実のギリギリを攻める

退職から2ヶ月が経過して、いろんな現実が見えてきたけど、諦めずギリギリを攻めて自分が納得できる理想と現実の両立を目指したいな〜。

もちろんラクなやりかたじゃないけど、まずは未経験スキルの職業訓練を受けることにしました。

そんなこんなで、58歳の就職活動は長期化しそうな様相だけど、、。

急がず休まず、1歩づつ前に進んで行こうと思います。

ハローワークをはじめ、その道のプロや周囲の方達に相談にのってもらいながら。

そして、これからの自分の新しい働き方、暮らし方を自分でデザインしていければいいなあ。

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