会社で出世する人ってどういう人?出世したあとはどうなるの?

夏空に咲くピンクの立葵の花

出世って、新入社員研修ではあんまり教えてくれないトピックですよね。どういう人が出世するのか?出世するにはどうしたらいいのか?

会社生活30年超のワタクシ。

長い年月の間に、何人もの先輩、同僚、後輩が出世して、課長や部長、部門長など「長」がつく役職で活躍する姿を見てきました。

そして、、出世した後の姿も。

先日、同世代女子社員4人でランチを食べながら話し合った「出世する人」の話題をコンパクトにまとめてお届けします!

上司に信頼される人

出世する人。それはやっぱり「上司に信頼される人」。

出世には上司の推薦が欠かせない。信頼していない部下を推薦する上司は、ほぼいない。これには、全員が賛成。

「よいしょして好かれるというよりは、お互い信頼できる関係性をつくれるといいよね」と。

じゃあ「後輩や同僚に信頼される人」は?「仕事はチームワークだから、周囲とうまくやれる人は上司にも評価されるよ」

ただし、いくら後輩や同僚に信頼されていても、上司に嫌われていたらNGとのこと。

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他に適任者がいない

もうひとつは「他に適任者がいなかった人」。意外にこのパターンも多いよう。

会社の組織は色んなことが起こります。誰かが抜ける、その穴を早急に埋めなければいけない。見渡すと経験や人柄など、適任者が他にいない。

そこで登用され、そのまま出世していくパターンです。これは自分の力でどうこうというより、その瞬間の組織の状況で運良くポストが回ってくるということ。

「でも、継続できるかどうかは本人次第よね。ちゃんと回していかないと、半年ぐらいで課長交代になってしまうこともあるよ」「長く役職を続けている人は、冷静で感情的にならず、聞き上手の人が多いよね」

出世するにはどうしたらいい?

「昇格したいんです」「責任ある仕事にチャレンジして、成長したいんです」と上司に話して、「そのためにはどうしたらいいんでしょうか」と相談にのってもらうことかな、と思います。

信頼できない上司、好きになれない上司、やりがいが感じられない仕事で先が見えない場合は、異動の検討もアリ。異動先で昇進の機会があるかどうかは事前にチェック。少ないポストに多数の適任者がいる職場は避けるなど、戦略的な動きも必要に。

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出世したあとはどうなるの?

出世したい動機のひとつに「自分の部下や後輩が上司になる事態を避けたい」という人は多いかも。

しかし今の時代は、出世してもしなくても、同じ会社で働き続けようと思ったら、いつかは「自分の部下が上司になる」ことは避けられないんじゃないかなあ、と思います。

今、企業は70歳まで従業員の就業機会確保を求められています。

役職定年制度があれば、55歳前後で役職を返上して、部下や後輩の管理下へ。そうでなくとも、60歳を超えても会社で働き続けていこうと思ったら、いつまでも「自分が上司」という訳にはいかないですよね。

役職定年後も勤め続けている「元役職者」。楽しそうに働いている人たちは、若い人たちのサポート役に回っている人が多いよう。

「若い人たちの指示を受け入れないと、働き続けられないもんね」「役職定年を機に転職する人もいるけど、それこそ覚悟がいるよね。なじめなくて何度も転職を繰り返す人もいるよ」

それぞれの選ぶ道

先日、新卒で入社して勤続35年、部門長まで出世した方が定年まで数年を残して早期退職。

担当していた事業がうまくいかず、撤退となった翌月の退職でした。部下を怒鳴ったり、同僚を利用したり、感情を露わにして怒ったり、と真偽はともかく、あまり良い噂がない方でした。

退職の挨拶で皆の前に立った彼は、なにか憑き物が落ちたように落ち着いた表情。

過去の経歴や実績などには一切触れず、「うまく行ったことより、うまく行かなかったことの方が多かったです。退職にあたってメールした人の中には、返信がない方もいました。至らない自分を支えて下さってありがとうございました。申し訳ありませんでした」と。翌週からは転職先の会社に出社するそう。

こんな挨拶ができる人だったの?と、ちょっと驚きました。

退職を決めて、転職活動する中で、心境の変化があったんでしょうか。

出世してもしなくても、最後は皆同じ

天才ではない普通の人たちが、なんとか頑張っているのが会社という組織。案外、小さな世界で競いあっているんですよね。

それぞれのやり方で切磋琢磨して、成長できればそれで良し。

出世してもしなくても、辿り着くのは同じ場所。

そんな気がします。

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