【58歳 再就職】適正検査「SCOA」にチャレンジ。シニアの受検勉強はボケ防止の脳トレ効果あり!?

58歳で34年勤めた会社を早期退職。現在、絶賛再就職活動中です。
応募したくても年齢でひっかかり、書類すら送れない数ヶ月を経て、最近ある会社で書類審査を通過することができました。
すぐに面接、と思いきや「適正検査を受けてください」との連絡。適性検査の結果によって面接するかどうかが決まるらしい。
「適正検査」=(イコール)「性格検査」だけかと思ったら「能力検査」というものもあり、数理 (計算)、論理 (サイコロ他)、言語 (国語)、常識 (社会&理科)、英語まで網羅されている。
ワタクシが受検した適正検査は「SCOA」。
能力検査が1時間、性格検査が35分。全部で1時間半超で、全240問の問題に回答します。
模擬問題を見た時「これは無理だ」と直感したものの、ダメ元で「とにかくやってみよう」と、受検日までの約1週間、問題集2冊を2周して試験対策しました。
結果は残念ながら、不合格。
しかし、久々の受検勉強はけっこう面白くて、脳が活性化した感じ。ボケ防止には役だったかも。
まあ、そうでも思わないと悔しいですよね!

記事執筆 & 写真撮影 青山田あかり
神奈川県 横浜市在住。写真ブログ「坂や丘のある町 walk along」に、気楽な記事を毎週投稿しています。
適正検査の合格ラインって?
ネットで調べると、会社によって基準は異なるものの、7割以上の得点で合格とするところが多いらしい。
しかしね、、、
7割以上の得点は思った以上に厳しい、というのが実感です。
能力検査は多様な分野から全部で120問が出題されて、回答時間はたったの1時間。
つまり1問30秒しか考える時間がない。ほとんど瞬間的に回答していかないと、途中で時間オーバー。複雑な計算問題もたくさん出題されているけど、悠長に計算なんかしている時間はなかったですね。
基準に達していなければバッサリ切られるわけで、シニアだからって多めに見えてもらえるわけじゃない。エージェントによると「適正検査と言われたら、その求人を辞退する方もいらっしゃいます」とのこと。
その気持ち、分かります!
まず、適性検査の種類を見分ける
適性検査といっても、いろんな種類があり、そのどれもが似て非なるもの。つまり、ひとつひとつ検査ごとに対策は大きく異なる。
だから自分がどの適性検査を受けるのか、まずは見極めるのが重要。
とはいえ応募した会社からは、適正検査の種類について何の情報もなし。自分で調べるしかない。
ワタクシはテストセンターに行って受検したのですが、予約サイトのURLがcbtsol.comでした。CBT -Solutionsは、SCOA検査の運営会社です。
さらにネットやAIでも調べたところ、応募している会社の適性検査は「SCOA」だった、という口コミにもヒットしました。
問題の解き方を理解する
さっそく「SCOA」の問題集を2冊購入して、受検勉強開始。「SCOA」は中学や高校で勉強した基礎的な内容が出題範囲。
とはいえ、ワタクシ根っからの文系で、四則計算 (足し算、引き算、掛け算、割り算)だって四苦八苦。分数やルート、二乗とか出てきたら、もうお手上げ。だいたい、なんでこのご時世に計算機使わないで手計算しなくちゃいけないんだ!
。。しかし、焦ったって怒ったって仕方ない。
とにかく問題集の解説を読んでみると、だんだん解き方が分かってきました。
サイコロを何回か回転させた時に出る目の数をあてる問題とか、隣り合った数字の規則性を見つける問題 (数列)、条件によって推論する問題なんかはクイズ的な要素もあり、解き方が分かれば正答できるようになりました。
回答率が上がってきて「おお!」とガッツポーズすることも。脳が喜びました。
問題集を解きまくる!
解き方が一応理解できたら、あとは問題を解きまくって短時間で回答できるよう慣れるのみ。
AIに「一次方程式の問題を5つ出題してください」などと頼んで、問題数を増やして練習したりもしました。
何度もやっているうちに「この問題はできる」「この問題は時間がかるから捨てる」などの見極めもついてきた。
適性検査と実務能力の関係
そんなこんなで1週間続けた受検勉強。
最初はこんな計算問題が実務とどう関係するのか全く分かりませんでしたが、何度もやっているうちに、気がついたことがありました。たとえば、、
- 手元の計算では正答しているのに、4択の回答から紛らわしい誤答を選んでしまう
- 問題文は「Xを求めよ」となっているのに、Yを回答してしまう
- 計算しているうちに、プラスとマイナスの方向を間違ってしまう
などなど、、、。
つまり、注意力や集中力なんかが、正答率に現れるんですね。
ついに検査当日
能力検査ではパソコン画面上に120問順番に問題が表示されますが、ワタクシは英語や言語、社会など瞬間的に解けるものからまず回答。最後の問題まで行きついたら最初に戻って、簡単に解けそうな計算問題をやっつけ、時間がかかりそうなものは最後に手をつけました。
その間、パソコンに表示されたストップウォッチの数字はどんどん減っていき、約20問は問題を読むこともできず、あてずっぽうに回答を選ぶしかなかったです。
能力検査が終わったら、そのまま性格検査。
35分で120問の質問が矢継ぎ早にパソコン上に表示され、こちらも考えるまもなく回答しないと時間内に終わらない。
似たような質問が少しづつ表現を変えて何回も登場し、回答に一貫性がないと「虚偽の回答をする信頼できない人」と報告されてしまうらしい。
性格検査は対策のしようがないけど、姑息なことは考えず、正直に回答するしかないんでしょうね。
不合格の連絡は翌日
検査が終わり次第、瞬時に結果が出て応募した会社に連絡されるようですが、自分には検査のスコアは共有されません。
会社からは翌日不合格の連絡がありました。
何点取れてたのかなあ。。
あの検査で7割以上得点するには、1週間の付け焼き刃じゃ太刀打ちできなかった。
もっと問題を解いて、慣れて、本番さながらの模擬試験を受けて、時間配分にも長けていないと難しいんだろうな、と思いました。
脳の活性化には役立った!
不合格は悔しかったけど、久々に数字を用いたさまざまな問題に取り組んでみて、けっこう面白かったです。
一見複雑な計算式をどうやって効率的に解くのか、共通点は何か、どんな公式が使えるのか、など普段使わない部分の脳を使うことで、脳の筋トレ、ボケ防止にかなり効果があったことでしょう。
いい経験させてもらいました!
まあ、今後は適正検査なしの会社に応募したいな、と、思ってはいますが。
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