七沢森林公園で早春の丹沢ウォーキング。爽快山登り気分。山に咲く花も美しい

七沢森林公園は神奈川県厚木市に立地し、東丹沢の麓にある県立公園。ちょっと本格的な登山風ウォーキングのほか、自然の中でいろんな楽しみ方ができる穴場の公園です。

丹沢を代表する山岳信仰の山、大山が正面に見える「おおやま広場」の景観は圧巻。ストレスが山に吸い込まれていく。季節ごとに咲く山の花々は控えめだけど美しく、ついシャッターを切ってしまいます。

通年無料の駐車場もあり、車が行きやすい。公共交通機関なら、小田急・本厚木駅よりバス。七沢温泉広沢寺温泉も至近。

早春の七沢森林公園を、花の写真とともにお伝えします。

七沢森林公園のプロフィール

開園年1990年
面積65ヘクタール (650,000平方メートル)
最高標高197メートル
三脚使用を制限する規則は見当たらず
アクセス東名高速・厚木I.C.より約20分
新東名高速・伊勢原大山I.C.より約8分
圏央道・圏央厚木I.C.から25分
公共交通機関の場合は、小田急・本厚木駅よりバス、その後徒歩7〜8分
駐車場中央口駐車場83台
第2駐車場29台
北口駐車場38台(通年無料)
第3駐車場52台(繁忙期のみ開場)
公式ウェブサイトhttp://www.kanagawa-park.or.jp/nanasawa/
指定管理者公益財団法人 神奈川県公園協会

七沢森林公園の駐車場は通常3つ

森の里方面から来る場合は七沢隊道(トンネル)を抜けてすぐ左側に第2駐車場があります。七沢郵便局方面から来る場合は中央口駐車場が左側にあり便利。どちらも4月〜11月の土日祝日のみ有料(普通車530円)。「おおやま広場」にも近いです。

週末は満車になることも。その場合は、公園外側をぐるっと回って北口駐車場へ。ここは通年無料で、「森のアトリエ」や順礼峠に近い。イベント時を除けば、北口駐車場まで満車になることはあまりないと思います。

園内の全体図はこちらの園内マップを。

2021年2月下旬の土曜日、お昼ごろ。第2駐車場は満車(北口駐車場は空いてました)

イベントや体験を開催する施設も

民話の語りライブやクラフト体験が開催される「森の民話館」、陶芸体験ができる「森のアトリエ」などの施設も園内にあります。

森のアトリエ。北口駐車場からすぐ。芝生の広場ではペットと遊ぶ人も

七沢森林公園のバーベキュー場

予約して手ぶらで楽しめるバーベキュー場には25サイトあります。バーベキュー場の向かいは芝生のピクニック広場。山を見ながら持参したお弁当を食べることもできます。

七沢森林公園では、にぎわうエリアと歩くコースが離れているのがポイント。歩く人は静かに歩けるんです。

後片付けもスタッフの方にお任せできる。この時は緊急事態宣言中で閉鎖されていましたが、
2021年3月22日以降の予約は可能

七沢森林公園至近のおすすめランチ

バーベキュー以外は園内に食事を提供する施設はなし。

七沢森林公園から約1.4キロのところに七沢の天然水でスープをとっている有名ラーメン店ZUND-BAR (ズンド・バー)があります。お昼時は行列ができる人気店ですが、時間を外して行ってみるのもおすすめ。

さあ、七沢森林公園を歩いてみよう!

園内にはいくつもコースがあり、お散歩からトレッキングまで好みに合わせた歩き方が可能。主だったコースや施設を完全制覇する「七沢森林公園完全踏破マスターコース」は総距離約3.5キロ、約2時間とのこと。アップダウンもあるので、歩きやすい服装、靴が必要。

どのコースでも、歩き始めたらまずは「おおやま広場」へ。午前中の方が大山がきれいに見えます。

おおやま広場。手前は咲き始めたばかりのモクレン。左奥には満開の河津桜が

「おおやま広場」から「尾根のさんぽ道」を「森のアトリエ」を目指して歩きます。まるで丹沢登山のような景観、山道の歩きが楽しめるのに、公園だからひとりでも安心。休憩できるベンチも豊富。トイレも6カ所にあり、心配無用。

景色がきれいなところにベンチがあります
撃退法はナメクジと通じるものが

東丹沢には、ヤマビルが生息しているんですね。気づかないうちに靴下や靴の中に入ってきて血を吸うので要注意。

気温が高くなると活動が活発になるので、実は寒い時期が東丹沢のおすすめシーズン。冬は晴天の日が多く、空気も乾燥して景色がきれいに見えますし。

園内にもところどころにヤマビル除けの塩を入れたボックスがあります。

訪れたのは2021年2月下旬。この時期、七沢森林公園ではあちこちにヤブツバキの花を見ることができます。

早春の晴れた陽ざしを浴びるヤブツバキの大木。ゆっくり歩きたい

控えめながら、凛として鮮やかな赤。下から見上げて撮影すれば、いろんな花姿をとらえることができます。

こちらは馬酔木(アセビ)。馬が葉を食べると毒にあたって酔っ払ったようになることから付いた名前とのこと。薄いピンクの花が密集して咲いています。

「森のアトリエ」に到着したら、順礼峠に向かいます。おもむきのある石の階段。順礼峠への登りは早春の花が集まるスポット。

ミツマタの黄色い花が咲き始めていました。

かぼそい花も集まればパワーを感じます

順礼峠のお地蔵様。

ここから七沢森林公園の敷地を離れ、飯山観音に向かう白山(はくさん)順礼峠ハイキングコース(約3.4キロ、2時間)や日向薬師から大山まで長距離を歩くこともできます。

順礼峠から「沢のさんぽ道」へ下ります。森を下から見上げて歩くことに。木漏れ陽が差し込む気持ちのいい森です。

木は陽が射さす方向に傾いてますね

「沢のさんぽ道」を下って行くと、七沢川にぶつかります。

せせらぎが聞こえてきます

さらに道なりに行くと、七沢森林公園のシンボル「森のかけはし」に到着。

「おお山広場」→「尾根のさんぽ道」→「森のアトリエ」→「順礼峠」→「沢のさんぽ道」→「森のかけはし」と、七沢森林公園をぐるっとひとまわり。

その後、バーベキュー場を通って「さとの道」に出て、園内最南端「南口」まで歩きました。

万歩計は13500歩。途中撮影しながらゆっくり歩いて3時間ぐらいでした。なんとも清々しい、気分が入れ替わったぐらいスッキリ。

帰りのおみやげスポットは

七沢森林公園から7キロ弱、厚木市街にほど近い、JAあつぎの農産物直売所「夢未市」がおすすめ。

その日の朝に収穫した厚木産の野菜やくだもの、地域の農家さんが手づくりしたお惣菜や地元の特産品がずら〜っと並ぶ店内は圧巻です。厚木市に工場があるクラフトビール「サンクトガーレン」のビールや「あつぎ豚」を使ったとん漬けなんかも買えちゃいます。

お店の入り口左にスタンドがあるオリジナルジェラートは、地域の農産物を使った手づくり。ぜひ味わって。

厚木は神奈川県の穴場スポット

私は厚木在勤。今年で17年目です。

厚木は、横浜から東名高速で30分あまりと行きやすく、自然も温泉も、おいしいものも豊富なところ。なのに、箱根や熱海なんかと比べても混雑しておらず、のんびりしてる。

会社の敷地も広くてのびのびしてました。都心にない豊かさがありますね〜。

七沢森林公園の帰り道、温泉もお買い物も食事も。たっぷり厚木を寄り道して帰ってください。

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