葛(クズ)アート!夏になると増殖する不思議なカタチを探して、カメラ散歩 (Leica Q2)

葛(クズ)って、夏になると崖や河原や、ちょっと荒れている感じの場所にいつの間にかワサワサ生えてますよね。

私がよく散歩する鶴見川の河原は、今(2024年7月)こんな感じです。

葛の葉が、もともと生えていた木々を覆い尽くして、いつの間にか奇怪な緑の立体物ができてます。

これが人間から見ると、面白いカタチに発展することがあるんです。

葛アート・ゴジラ

これは、初めて私が葛アートを認識した一枚。

ゴジラにしか見えない!と思って写真に撮って、雄叫びを足してみました。今年の自作カレンダーの8月は、この写真を使っています。

以来、鶴見川周辺を散歩中、面白い葛アートを発見したら、持参のカメラ(Leica Q2)でパシャリ。

去年から今年にかけて撮りためた葛アートをご紹介します!

葛(クズ)アート・ゾウ

右側のこんもりしている部分が、ゾウの鼻と牙に見えました。

のっしのっしと歩いてる

葛(クズ)アート・2匹の子犬

頂点が上を向いているところが、飼い主さんを見上げる2匹の子犬のよう。

おかえり〜、と飛びつきそうな子犬たち

葛(クズ)アート・チューブマン

スリムで背の高い人が、片手を上げているように見えました。

いらっしゃ〜い

これ、パチンコ屋さんや幹線道路沿いのお店で集客している、空気で膨らむ人形のよう。チューブマンと言うらしい。

見たまま、そのままの葛(クズ)アートもあります

こちらは、ちょっとホラーチック。あの穴の中に、何があるんだろう。。

葛アート・ブラックホール

高速道路のフェンス境界に沿って、流れるようにツタを伸ばしてます。

葛アート・ナイアガラの滝

葛の生えた崖の一部を切り取ったように、建物の狭間から光が差し込んでました。

葛アート・陽が射す明るい窓

葛(クズ)アート・マーライオン

これ、シンガポールのシンボル、マーライオンに見えませんか?

プシューっと口から水を吐き出せば、マーライオン!

葛(クズ)アート・ムック

これ、何かに見えるんだけど、一体なんだろう。

頭の横からピョンピョン飛び出ている枝が気になる。

そう、あれ!ガチャピン・ムックの、ムック!

ムックですぞ〜

ムックの頭についているのは、プロペラ。雪男なので、暑さが苦手。プロペラで体を冷やしているんだそう。

あの飛び出した枝は、プロペラだったのね〜

葛(クズ)アート・モアイ像

左側のでこぼこが、ヒトの眼孔のよう。

モアイ像!

静かに何かを考えているモアイ像

葛(クズ)アート・暗闇を照らすロウソク

最後はこちら。電信柱の先っちょが、絡まった葛(クズ)からひょっこり顔を出してます。

火を書き足せば、ロウソクに。

天気の悪い日も、ロウソクの火が照らしてくれそう

実は葛(クズ)ってすごかった

この記事を書くにあたり、葛(クズ)を調べてみたんですが、実はすごい植物だということが判明。日本原産の植物で、薬草だった!

  • 根っこは「葛根」(かっこん)。漢方方剤「葛根湯」の主原料。和菓子のくず切りにも。掘り起こした根っこは直径20センチ、長さ1.5メートル、重さは20〜30キロにもなるそう
  • 花は「葛花(かっか)。イソフラボンが豊富で、乾燥させてお茶に
  • 葉は「葛葉」(かつよう)。生の葉を手で揉んで切り傷の止血に

根っこ、花、葉まで使える身近な野草と言えば、私が毎年お茶やお酒を仕込む「どくだみ」だけど、勝るとも劣らない葛(クズ)のポテンシャル。

「どくだみ」がその匂いから虫除けになるのと反対に、葛(クズ)は虫もよくつくし、昔は馬や牛、ヤギなどの飼料としても使われていたそう。あれほど旺盛に茂るだけあって、すべてを生き物たちに役立てていたんですね〜。

一方、日本からアメリカに移植された葛(クズ)は、20世紀前半、飼料や土壌改良剤としてもてはやされたものの、繁茂力が高く駆除が難しいことから、今では侵略的外来種として指定されているそう。日本では、冬になれば枯れる葛(クズ)だけど、一年中生い茂ってしまったら確かに脅威ですね。。

葛(クズ)の花

今(2024年7月)、ちょうど葛(クズ)の花の季節。空気のキレイなところに生えている花を摘んで、花茶をつくってみようかな。

まとめ

風邪の引き始めや体調が悪い時、いつも葛根湯飲んでましたが、それがあの鶴見川で茂ってる「葛(クズ)」と同じ植物だったとは。。

葛(クズ)アートがキッカケで、これほど身近な植物が、生活で多用されていることがわかりました。

植物ってすごいですね!!

他にも普段見過ごしている道端の野草、たくさんありそう。

2024-07-11|タグ: , ,
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