
猛暑の夏、ウォーキング好きには厳しい季節です。カンカン照りの中、汗だくで歩くと返って消耗してしまう。
直射日光を避けて、涼しい木影の道をず〜っと歩けるところってないのかな、、。近場で。
あります!
それが「あつぎこどもの森公園(神奈川県・厚木市)」。こどもが楽しめる森の遊具が充実した公園だけど、大人だって楽しめる。
最高10メートルの高さで園内を一周できる観察トレイル「空中回廊」、東西南北に伸びる散策路、風が吹き抜ける丘。そのすべてが、心地よい木影に守られて直射日光とは無縁。8ヘクタールの広大な敷地の中を気持ちよく歩いて、鳥の声や虫の動きに無心になれる。
入場料や駐車場が無料なのも嬉しい。
7月の平日、なんとワタクシひとりの貸切状態で園内の散策を満喫しました。その様子をご紹介します。

あつぎこどもの森公園のプロフィール

あつぎこどもの森公園 | |
開園年 | 2016年3月 |
面積 | 80,000m2 (8ha) |
アクセス | 小田急線・本厚木駅北口またはバスセンターから神奈中バスで約30分 |
駐車場(無料) | 53台(隣接する荻野運動公園駐車場460台も使用可) |
指定管理者 | 荻野運動公園マネジメント共同企業体 |
園内マップはこちらから。
管理棟からウォーキングスタート
入り口奥の管理棟には、休憩スペース・自動販売機のほか、絵本などが自由に読める子供向けの小さな「森のとしょかん」もあります。トイレは、管理棟と園内東側・作業小屋の2箇所のみなので、用は済ませておくべし。

「空中回廊」で鳥になった気分
公園内を一周できる遊歩道「空中回廊」。最高約10メートルの高さから、森や谷戸を見下ろすことができます。

空中回廊のデッキは、通気性を良くするためなのかな?ところどころ網目状になっていて、地上が透けて見える。

森の中に浮かんでいるような空中回廊。木漏れ陽が差し、風が吹いて、遠く近くいろんな鳥の声が響きます。

散策路はちょっとした山歩き
空中回廊を途中で下り、散策路へ。

広い園内の東西南北に広がる散策路。

ちょっとしたアップダウンもあるけど、歩きやすい道が続きます。

道なりに下っていくと、湿地に木道がかかっていました。この辺りには、ため池や田んぼもあります。

だ〜れもいないので、木道の上に座ってお弁当を。お腹ぺこぺこ〜。

散策路で生きもの観察
木道の脇に野花が咲いていました。

散策路で、先導してくれるように目の前をヒラヒラ舞っていたチョウやトンボ。


他にも様々な種類のチョウやトンボ、カミキリ虫系などいろんな昆虫を観察することができます。向こうから攻撃してくる虫はいなかったので、大丈夫。
散策路は深い森の中へ
あつぎこどもの森公園の散策路には、要所要所に順路を示す看板が立ってます。時おり順路はないのに散策路が続いている場所があって、園外に続くルートもあるみたい。

水源の森。

見上げると、どこまでも高く伸びる木々。

シダの群生地。

マクロモードでシダを撮影。葉っぱのデザインが、なんだかアートみたい。

くぬぎの丘で涼風に吹かれて
散策路から空中回廊に戻って、くぬぎの丘を目指します。

うわ〜。一気に視界が開けました。

丘の上にはすこ〜んと空が広がって、涼しい風が一気に吹き抜ける。天然のエアコンだ〜

くぬぎの木が日差しを遮ってくれるところに涼しい風が四方八方から吹いてきて、本当に爽快な気分。
ユニークな森の遊具
「あつぎこどもの森公園」というぐらいですからね、もちろんお子さんが楽しめる仕掛けも充実してます。
有名なのが長さ106メートルのロングすべり台。森を通り抜けるように設置されていて、かなりのスピードが出るみたい。子どもだけでなく、大人も滑れます。

リスの道。細いネットのリングや、揺れる通路を渡って森を縦断する遊具。

ムササビの道。これは、上から下ではなく、下から上にのぼる遊具です。子供は手も足も使ってぐんぐんのぼっちゃうんだろうなあ。

ヤマビル注意!
神奈川では、丹沢山地とその周辺地域にヤマビルが生息しています。気温10度以上の気候(冬以外)であれば、遭遇する可能性あり。あつぎこどもの森公園にも、ヤマビルはいます。
数センチ程度のシャクトリムシ様の虫ですが、気付かないうちに血を吸われ、吸血された後もしばらく血が止まらず、かゆみも出る。厄介な虫ですが、ナメクジ同様、塩をかけるとぽろっと落ちます。


予防のためには肌を出さない服装で、ヤマビルよけの忌避剤をあらかじめ衣服に噴霧しておくのがオススメ。
広大な公園を貸切で楽しんでしまった
広〜い森の中を半日歩きまわって、お弁当食べて、丘の上で風に吹かれて、、、本当に清々しい、歩きがいのあるウォーキングでした。
しかし、その間すれ違ったのは、公園の職員の方ひとりだけ。
この日は最高気温34度の猛暑日。午前中到着して駐車場に車を停めた時は、他にも5〜6台停まっていたけど、帰る時は、この通り。

真夏でも歩きやすい「あつぎこどもの森」公園
あつぎこどもの森公園は、真夏でも気持ちよく歩ける森の公園。
ほぼ全ての行程で、直射日光にさらされることはなく、ず〜っと森の木々に守られて、涼しい風を感じて歩くことができました。
園内の施設はキレイで整備も行き届いているから、さらに歩きやすかった。これは真夏の穴場的ウォーキングコースだな〜。
神奈川県厚木市には、お楽しみがたくさん
厚木市は、横浜から東名高速で30分あまりと行きやすく、自然も温泉も、おいしいものも豊富なところ。なのに、箱根や小田原なんかと比べても混雑しておらず、のんびりしてる。
さあ、帰りは定番の立ち寄りスポットJAあつぎの農産物直売所「夢未市」(あつぎこどもの森公園から8キロ)で厚木の新鮮な野菜やくだものを買って帰ろう。
ウォーキングの帰り道、お買い物も食事も温泉も。厚木は、たっぷり寄り道できる神奈川県のお楽しみエリアです。
また行っちゃおう。