【58歳・再就職】新しい職場で、新しいチャレンジを

50歳以上の社員全員に希望退職の募集があり、34年間勤めた会社を辞めたのは去年の3月末。あれから一年が経ちました。

退職と同時にスタートした再就職活動も、もう一年。いったいどうするんだ、自分!?と、焦っていた今日このごろ。

とある会社に応募したら、あれよあれよと書類が通り面接に呼ばれ、採用の連絡が。

4月から新しい職場で働くことが決まりました。

再就職活動中は年齢の壁に阻まれ、書類で落ち、面接で落ち、この機会にリスキリングしちゃえ、と教育訓練給付を申請して半年間、若い人たちと一緒にWEBサイト制作を学びました。

学んだスキルを活かそうと、WEB業界で就職しようと思ったこともありました。就職できないなら、いっそフリーランスのWEB制作者になっちゃおうか!?と思ったこともありました。

暗中模索と試行錯誤の一年間を振り返ります。

坂や丘のある町 walk along

記事執筆 & 写真撮影 青山田あかり

神奈川県 横浜市在住。写真ブログ「坂や丘のある町 walk along」に、気楽な記事を毎週投稿しています。

4〜6月:現実を知った最初の2ヶ月

再就職活動を始めたばかりの頃は、まだまだ自分の変化に気づいておらず、今までと同じことを再現しようとしてました。

正社員採用で、これまでと同じ職種を希望。早く安定した環境に戻って安心したい、という気持ちだったと思います。

しかし「会社を辞めた58歳」が、一般の転職希望者と同じように応募しても「先方は40代までの人を求めています」などとエージェントに言われてしまい、せっかく準備した応募書類を送ることもできません。

58歳が応募できる仕事はちゃんとあるんですが、当時の自分の希望とは噛み合いませんでした。

現実の厳しさを実感しつつ、次第に「前の会社と同じことしなくてもいいんだ。せっかく辞めたんだから、今までとは違う働き方をしたい」と思い始めるように。

7〜8月:シニア向けの職種に応募開始

その後ハローワークや再就職支援サービスの担当者に勧められて、□□法人、〇〇団体、△△機構といった公的な機関の嘱託職員に応募。年齢関係なく応募書類を受け付けてもらえるし、週3〜4日勤務などフルタイム以外の選択肢もあってワークライフバランスが良さそうだったから。

書類が通って面接まで行ったところもあったけど、結果は不採用。

当時の履歴書を見返すと、志望動機の前半は、前職を退職した経緯の説明ばかり。一方、新しい職場で自分は何ができるのか、という重要な点があまり書かれていない。

応募する組織と、そこで働く自分をしっかりイメージできず、心はまだ「前の会社を辞めた」ところで止まっていたのかもしれません。

9月〜12月:教育訓練給付でWEBサイト制作を学ぶ

立て続けに不採用が続いて凹んでいた時。

なにかブレークスルーを、と考えて教育訓練給付を申請してWEBサイトの制作を勉強することに。

前職でWEB関連の仕事はしていたものの、自分でイチからWEBサイトを制作したことはありませんでした。制作スキルを身につければ、再就職の選択肢が広がるかも?

リスキリングというヤツですね。

教育訓練給付は、退職して一年以内で、今まで給付を受けたことがなければ申請できる可能性大。

申請が受理されるには、ハローワークで書類のやりとりをしたり、キャリアコンサルティングを受けたりと、それなりに手続きが必要だけど、訓練費用の40%〜80%(条件による)が支給されるメリットがあります。

スクールはオンラインで10名のクラスでした。クラスメートの半分は大学生、残りの半分と講師の先生も20〜30代。みんな若い!

受講前はついていけるか心配でしたが、案ずるより産むが易し。58歳だからできないってことはなかったです。クラスメートも全員初心者ですからね。

カリキュラムに従って課題をこなし、週に一度のオンラインレッスンに出席し、確認テストを提出。卒業制作は、みんなでWEBサイトを共同制作しました。大変だったけど、楽しかったな〜。

WEBサイトってこういう仕組みでできてるのね!と、長年の疑問も解消。知見も広がりました。

1月上旬:WEBサイト制作の職種に応募

スクールの卒業とともにWEB制作の職種に応募してみましたが、やっぱり書類が通らない。

WEB制作の担当者を募集している会社は、即戦力の経験者に来て欲しいと思っているわけで。スクール卒業したての未経験者は、58歳でなくても採用しないんですよね。未経験OKのところもあったけど、若い人を育てて長く働いてほしい、と思っている会社が多いようでした。

新しいスキルを身につけても、58歳の再就職には直結しない。

それも、現実でした。

1月下旬:フリーランスという働き方を考えてみた

就職が難しいのなら、フリーランスという働き方はどうだろう。

上下関係や時間に縛られず、自分のペースで仕事ができる。起業なんて考えたこともなかったけど、面白そう。

スクールの卒業生や、WEBサイト制作のコミュニティで知り合った人の中には、個人として仕事を受注している人たちもいました。

いろいろ話を聞いてみたり、情報収集してみたところ、フリーのWEB制作者として生活費を稼いでいるのは、こんなバックグラウンドの人が多いようでした。

  • 経験があり、技術が身についている
  • 安定した収入源を持っている (長期の契約など)
  • 自分でシッカリ営業している
  • IT技術の進化についていく気概がある
  • プログラミングやコーディングは、趣味・仕事を問わず、毎日やっている

自分との差を感じましたね〜。

こういう人たちが、既にたくさんフリーランスとして活動しているんだもん。

同じ額の生活費を稼ぐとして、ワタクシが今からフリーランスになって稼ぐのと、就職してお給料をもらうのと、どっちが効率的か、火を見るより明らかでした。

再就職するしかない!!

2月:長年のスキルを活かせる職種に応募

心が決まると、行動も早くなる。

2月と言えばちょうど、地方自治体や公的機関が嘱託職員を大量に募集するタイミングです。

ここまでの活動経験から、優先順位は3つに絞りました。

  • 生活費を少しでも稼ぐこと
  • 趣味や生活の時間も確保できること
  • やりたいことではなく、できること・得意なこと

「できること・得意なこと」つまり、前職で長く続けてきたスキルを活かせる職種を探しました。

今までは特にスキルとも思っていなかったことが、会社の外の世界では重宝されることもあるんですね。いくつか応募したところ、すんなり書類が通って面接へ進むことに。

以前受けた面接では、自己紹介から想定問答集まで暗記して準備したこともありました。しかし、面接官との会話は弾まず、想定外の質問には頭が真っ白になってしまった。

あまり準備しすぎるのも良くないんですよね。受かる時は受かるし、落ちる時は落ちる。自己紹介だけ、応募先の事業や職種に合わせて変更したものを準備しました。

加えて、再就職支援サービスの担当者からは「応募する会社と自分との関連を事前に考えておいた方がいい」とアドバイスが。

「旅行会社を志望している学生さんを担当していた時、彼女はどの会社の面接でも”旅行が好きだからです”と回答して、面接に落ち続けていたんですね。無理やりでも、この会社のココに魅力を感じて応募しました、と言えるように準備したら、内定が出るようになったんですよ」と。「面接官との会話も弾みますし」

これは、実際の面接で効果がありました!

4月:新しい職場で、新しいチャレンジを

内定が出て、一年に及ぶ再就職活動が終わり、4月から新しい職場で働くことになりました。

今振り返れば、遠回りしたような気もするけど、自分には必要な時間だったのかな〜。

入社は新入社員の方達と同じ4月1日。自分も心は新入社員の心境です。

これまでは正社員として、担当者として働いてきたけれど、これからは週3日勤務ですから、職場での動き方、気の使い方も変わってきますよね。

マイペースな自分に務まるのか、、?それもチャレンジですね。

新しい職場での勤務は、毎年契約更新で最長5年間と決まっています。その後の自分の生活や、時間の使い方についても、この一年でいろいろ考えることができたのは収穫。

「また働けること」、「まだ働けること」に今は感謝して、新しい職場に向かいたいと思っています。

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