【2022年4月フォトギャラリー】そこにいた家族

フォトギャラリーでは、毎月テーマを決めて撮影した写真を公開しています。

テーマは私が通う写真学校の宿題として出されたもの。授業は月に一度。生徒は1ヶ月かけてテーマに沿った写真を撮影します。

何かを伝えられる写真。今しかない一瞬を切り取った写真。見てくれた人がポジティブな気持ちになれる写真。そんな写真を撮影したい。

写真学校の様子とともに、撮り下ろし写真をご紹介します!

テーマは自由。5枚の組み写真でなにを表現する?

写真学校3年目。上級クラスも後半戦に入り、今月から先生の講義はなし。生徒がそれぞれ自分の作品を発表して、全員でディスカッション。

テーマも各自、自由に決めます。条件はひとつだけ。5枚の組み写真にすること。

「人が住んでいない家」は、かつて家族が住んでいた家

私が今月のテーマに選んだ被写体は、空き家。

85歳の母との散歩で、一軒一軒教えられた「人が住んでいない家」です。

「この家、ずっと雨戸が閉まっていて誰も住んでいないのよ」「ここも前はおばあちゃんがお花の手入れをしてたんだけど、最近誰もいないのよ」

毎日同じ時間、同じ道順を歩く母は、毎回同じ空き家の前で同じ言葉をつぶやく。

いつか自分の家も空き家になってしまうのでは、と心配しているのだろうか。

タイトル:そこにいた家族

誰も住んでいない家に、かつて住んでいた家族。

もうそこにいない人たちを撮影した5枚の写真と、文章です (撮影は全てiPhone SE)。

自分の表現をもっと追求して

先生は「タイトルがいいですね。空き家を撮っているんだけど、それをどう捉えるのか、それぞれの見方ができそうですね」

「ひとつだけ違和感があったのが、3枚目のポストの写真。文章は“朽ちていく”で終わっているけど、家がまだ新しい感じなのが、ちょっと残念だったかな。あと、もう少し引きにして、周囲の住宅の中に空き家があることを表現してもよかった」「空き家を被写体に選んだ自分の感情を、もっともっと追求してください」

空き家は、自分では無になることができないんですよね。家族はもう戻って来ないのに、朽ちた姿をさらして、ただただそこに留まり続けるしかない。言葉にできない感情が湧き上がってきたんです。

それでは、また来月。

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