自立の時がやってきた。実家で姉が両親と同居

今年で83歳になった両親。住み慣れた家で二人暮らしを続けているとはいえ、今年に入って急に心身の衰えが見えてきました。

これまでできていたことができなくなる。疲れやすくなる。物忘れが多くなる。

老いって、穏やかにゆっくり進むかと思うと、急に数段階進んでしまう時もあるんですね。コロナで世の中が大きく変わってしまったことも影響していると思います。

今年の2月は両親と一緒に一泊旅行に出かけたのに、数ヶ月後の今はもう旅行に誘える体力があるようには思えません。

両親は横須賀、私は横浜。遠距離介護を意識し始めた時。突如、姉が実家に戻って両親と同居し、介護を担っていくというのです。

お互い違う道を歩いてきた姉妹

姉と私は子供の頃からあまり共通点がなく、お互い違う道を歩いてきました。両親のことは、姉との数少ない共通点です。

介護って子育てと一緒で、相手との向き合い方は重要ですよね。「頑張って」と言うのか、「頑張らなくていいんだよ」と言うのか。それに、何をどこまで、誰がやるのかも方針を決める必要がある。

本当は姉妹で協力しあえたら一番いいけれど、お互いの生活感覚や考え方は大きく違う。どちらが方針を決めるのか。それによって、やるべきことも違ってくる。

この機会にお互いの意見を出し合った上で、今後両親のことは姉にすべて任せ、私は口出ししないということになりました。

介護が現実になった今、姉妹の間でもシビアな会話が交わされたのです。

感謝の気持ちと少しの寂しさ

しかし同居しない妹としては、姉の決断に感謝の気持ちしかありません。住み慣れた家で両親が安心して暮らせる選択肢が増えたわけですから。

一方で、初めて感じる少しの寂しさ。自分が育った家だけど、もう自分の家ではなくなる。

大人になって実家を離れ、自分で生活するようになってもう数十年。カタチの上では自立していたけど、両親が元気なうちはやっぱり甘えがあります。

実家と自分に距離ができる今、やっと本当の「自立の時」が近づいているのかな。

自分の老後も見えてきた

自分には介護してくれる家族はいません。

両親の姿を見せてもらいながら、自分の老後も、少しづつ具体的に考えるようになりました。

75歳過ぎたら体力が落ちてくる、80歳過ぎたら家の周囲半径5キロの中で生きていく。

だから距離的な近さは大事なんですね。近所の人たちとの通りすがりの挨拶、通い慣れたお店でのちょっとした会話。ゆるい繋がりが、老後の自分を支えてくれるのでしょう。

そして、プロの人たち。介護のプロ、様々なサービスのプロ、行政のプロ。いろんなプロの力を借りながら、生活を続けていく。そういう基盤を、早めに準備した方がいい。自分が判断できなくなる前に。

両親との思い出を積み重ねて

両親にしてあげられることも以前とは変わりました。旅行や外食、買い物なんかは、もう両親は望んでいない。

一緒に過ごす時間を作ること。隣で手をかしてあげること。ささやかだけど、これが結構難しい。

姉との同居が始まったら、もう泊まりで帰省することはできないなあ。姉がいない時や、邪魔にならないタイミングを選んで、日帰りですね。

でも、できることを少しでも。そうやって両親との思い出を積み重ねていく。

その思い出がまた、いつか自分を支えてくれる気がします。

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